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2002年10月22日

プロ野球初! 「日本シリーズ中継」でのリアルタイム字幕実験放送実施のお知らせ


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<<字幕放送イメージ図>>



 この度、日本テレビでは「情報バリアフリー」の推進に向けた字幕番組拡充の取り組みとして、野球中継における字幕放送の可能性を探るべく、日本シリーズ第2戦の中継にて、リアルタイム字幕放送に挑戦致します。

実施日 : 平成14年10月27日(日)
対 象 : 日本シリーズ 巨人対西武 第2戦
方 式 : 音声認識エンジンと弊社開発の「リアルタイム音声認識文字化システム」を用いた、
      アナウンサーによる要約実況方式。

 日本テレビでは、生放送への字幕拡充の取り組みとして、昨年8月から弊社開発の「リアルキャップシステム」を用いてスピードワープロ研究所の協力の下、高速入力技術によるニュース番組のリアルタイム字幕放送を実施しております。今回の取り組みは、字幕化の要望の高いスポーツ中継についても、リアルタイム字幕の実現を目指すものです。

スポーツ中継の字幕化は、スピーディーな場面展開や情報量の多さから、これまで困難とされてきました。今回の実験は、この様なスポーツ中継において、いかにしてリアルタイム字幕を実現させるかがポイントとなります。生番組への字幕は原理的に数秒の遅延が避けられず、スポーツ中継の場合、字幕が表示される時には中継画面が次の場面や、更にその次の場面に変わってしまっています。また、実況の言葉の量も非常に多いため、逐一文字にした場合には遅延量が増大するか、またはそれを解消するために表示時間を短くするかしかなく、この場合とても読める速度で字幕を表示できないことになってしまいます。

 そこで、上記問題を解決するために、実況内容を要約するという対応策を試みます。野球中継の要約は、高速入力技術者の要約入力では困難なため、野球中継に普段から携わっているアナウンサーが要約実況していき、今回その文字化に音声認識エンジンによる音声文字化技術を応用いたします。

 要約実況は、本放送とは別のアナウンサーが字幕放送専門に実況・解説を要約していきます。新谷保志(しんややすし)アナウンサー(入社4年目)が担当します。音声の文字化は、現在開発中の「リアルタイム音声認識文字化システム」を使用します。このシステムでは、新たな試みとしてコンピューターによる音声認識技術を導入することとしました。この音声認識の心臓部には、(株)東芝殿の御協力により、「LaLaVoice」音声認識エンジンを使用します。アナウンサーの要約実況は、音声認識エンジンにより文字化され、修正端末において修正を受けた後、「リアルキャップシステム」を通して放送されます。

 今回の放送は、スポーツ中継におけるリアルタイム字幕放送のあり方を探る目的の、あくまでも実験という位置づけですが、今回の放送結果を踏まえて今後の対応を検討していきたい所存です。

日本テレビ放送網株式会社
次世代字幕対応検討プロジェクト


*この文字放送を受信するには、文字放送(モジネット)内蔵テレビでご覧頂くか、一般のテレビやパソコンに文字放送対応チューナーをつける事によって見る事が出来ます。特別な手続き・申し込みは不要でアンテナも現在使用のものが使え、受信料は無料です。
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