明けまして、おめでとうございます。

 日本テレビは2021年の年間個人視聴率で、全日帯、ゴールデン帯、プライム帯においてトップとなり、三冠王を11年連続で達成することができました。多くの視聴者に日本テレビの番組を支持していただき、心より感謝申し上げます。

 昨年を振り返ると、新型コロナの感染は早期収束の期待が裏切られ、ほぼ1年を通して振り回されてきました。私たちは、コロナの感染状況や政府の対応について掘り下げて紹介し、報道機関として全力を挙げて取材、報道に当たってきました。無観客で開かれた東京オリンピック・パラリンピックでは延べ約109時間にわたって選手の活躍を放送しました。国民的な行事を無事にお茶の間に届けることができたことで、テレビ局としての役割を再認識させられました。

 昨年10月には、TVerを通じて地上波放送とネットでの同時配信に踏み切りました。日本テレビが制作した番組を様々な伝送路で多くの人々に届けたいとの思いからです。今後も、デジタル分野での取り組みを加速させていきます。

 日本テレビグループは、2021年度の経営方針で、コロナ禍を乗り越える事業の推進を打ち出し、これまで収支面でも順調な回復を見せています。新しい成長戦略に基づき、20年代に飛躍的に発展するよう邁進していく方針です。

 サステナビリティ・ポリシーとして昨年11月に再生可能エネルギーへの転換など具体的な方針を示し、持続可能な未来へ向けてテレビ局としての積極果敢に取り組んでいく決意です。

 日本テレビグループは、視聴者や企業の皆さんに一層支持されるグループを目指し、高い志を持って挑戦していきます。今年も、ご支援、ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。

日本テレビ放送網 代表取締役社長執行役員
杉山 美邦