日本テレビ放送網株式会社(本社:東京都港区 代表取締役 社長執行役員 石澤顕、以下日本テレビ)は、ボリュメトリックビデオを用いたプロ野球中継「DRAMATIC BASEBALL」において、経済産業大臣賞(日本映画テレビ技術大賞)を受賞致しました。経済産業大臣賞は、一般社団法人日本映画テレビ技術協会が主催し選定を行った「技術開発賞」及び「映像技術賞」受賞の中から更に選定されるもので、本年度「映像技術賞」の受賞が決定していた本テーマが、当社では2年連続で、3回目の受賞となりました。
 日本テレビでは、今後も積極的な新技術の導入により、魅力的なコンテンツがお届けできるよう更なる開発を進めてまいります。


授賞式に参加した、技術統括局の篠田貴之(左)と渡邊勇二(右)

ボリュメトリックビデオを用いたプロ野球中継
「DRAMATIC BASEBALL」
~自由視点映像による新たな映像体験を提供~

 ボリュメトリックビデオ技術により360度自由なカメラワークで野球中継を制作し、従来の中継では決してできなかった新しい映像体験の提供を行っています。革新的なプロ野球中継を実現させた技術・工夫が高い評価を受け、受賞に至りました。


ボリュメトリックビデオ技術であらゆる位置・角度からのリプレイ映像を提供

 本取り組みを実現させたボリュメトリックビデオ技術とは、選手や演者の動きを3次元データに変換することで、あらゆる方向から見た映像を鑑賞できるようにする技術です。まるでグラウンド内に入り込んだかのような選手目線の映像や、ファインプレーの瞬間に時間を止めて、上下左右自由に回り込むようなハイライト映像を作成するなど、通常のカメラでは撮影できない視点の映像を生成し、これまでにない新しい野球中継を実現しました。

●主な実績
・読売ジャイアンツの今季東京ドームで開催された全試合にて実施 (昨季は5試合で実施)
・2023年度(一社)日本民間放送連盟賞 技術部門 優秀
・2022年度(一社)日本映画テレビ技術協会 第76回映像技術賞
・2022年度(一社)映像情報メディア学会 技術振興賞 コンテンツ技術賞

●受賞者のコメント
★起案/制作  佐々木聡史(スポーツ局 プロ野球中継チーフプロデューサー)
★起案/開発  篠田貴之(技術統括局 デジタルコンテンツ制作部)
★現場技術   渡邊勇二(技術統括局 制作技術部)

 2023シーズン、リアルタイム映像生成とリプレイ活用を実現しました。放送配信を実施しながら、画質の向上、VRゴーグル実用化やVFX(視覚効果)など新たな映像表現を用いた番組演出も加えながら、進化を続けています。野球の魅力を最大限お伝えできるように、今までにないアプローチを継続しています。今後も新しい視聴体験によりスポーツの魅力を最大限伝えられるよう、時代を前進させられるスポーツ中継を目指します。

●共同受賞:キヤノン株式会社、株式会社読売新聞東京本社

~経済産業大臣賞(日本映画テレビ技術大賞)の日本テレビの過去の受賞歴~

●(2021年度)/ MPTE AWARDS 2022
 AI業務支援システム「AiD(エイディ)」の社内開発と運用 日本テレビAI 社内開発チーム
●(2018年度)/ MPTE AWARDS 2019
 OAG技術「第95回箱根駅伝」におけるAIを用いた映像表現
 画像認識AI応用検討チーム

 

 

 

以上
日本テレビ放送網株式会社 総務局広報部