両社は日本テレビの新たな制作部門Gyokuro Studioが手掛けるフォーマットについて協力

(左から:7月に設立予定の日本テレビLAビジネスオフィス代表 宮内友章、Blue Ant Studios 共同社長 マット・ホーンバーグ)

東京・トロント、2025年6月5日 - 日本を代表するマルチプラットフォーム型エンターテインメント企業である日本テレビと、国際的なスタジオ兼ライツビジネスを展開するBlue Ant Studiosは本日、戦略的パートナーシップを締結することで合意したと共同で発表しました。この提携は日本テレビの新たな制作部門Gyokuro Studioが手がけるバラエティフォーマットの北米市場における開発および制作を拡大することを目的としています。また、この提携は、Blue Ant Studiosが手がけた日本テレビの世界的ヒットフォーマット『はじめてのおつかい(Old Enough!)』カナダ版の成功に基づいています。カナダでの第1シーズンに続き、TVOとそのYouTubeチャンネルで放送/配信予定の第2シーズンへの期待も高まっています。

日本テレビとBlue Ant Studiosは、いずれも長年にわたり、成功したバラエティフォーマットの開発および販売実績を誇ります。たとえば、日本テレビの『Dragons' Den/Shark Tank』、『はじめてのおつかい』、『サイレント図書館』、『Eye Candy(そっくりスイーツ)』、そしてBlue Ant Studiosの『Race Against the Tide』(直近BBC FactualおよびBBC Scotlandにより現地版制作)、『All-Round Champion』(NRKのフォーマットで、現在Blue Ant Studiosにて第6シーズンを制作中)、『The Jury』(BAFTA賞を受賞したScreenDogのフォーマットで、Blue Ant Studiosにより世界配給、直近USとカナダへオプション)、Netflixの『Blown Away』、その他のオリジナル作品などが挙げられます。
この実績をもとに、今回のパートナーシップでは、両者の専門性を結集し、北米市場向けに革新的なフォーマットの創造・ローカライズを目指します。

両社は、日本テレビの新たな制作部門であるGyokuro Studio発のオリジナルフォーマットをさらに開発・商品化し、北米市場向けに展開するために協力していきます。
このパートナーシップは、7月に新設される日本テレビのLAビジネスオフィスを率いる宮内友章と、ロサンゼルスとトロントを拠点とするBlue Ant Studiosの共同社長マット・ホルンバーグ、同スタジオのコンテンツ開発・商業戦略担当EVPであるダイアン・ランキンが主導します。

Nippon TV International 副社長 LAビジネスオフィス代表 宮内友章 コメント
「『Old Enough!』がカナダで温かく迎えられたことを受けて、私たちはフォーマットのさらなるローカライズとグローバル展開の拡大に大きな可能性を感じています。このたび、Blue Ant Studiosとの戦略的パートナーシップを発表できることを誇りに思います。Blue Ant Studiosは、コンテンツ業界で確かな地位を築いており、北米および世界市場において、卓越した専門性と豊富な成功実績を有しています。両社の力を結集させることにより、彼らの創造性と市場をリードする洞察力を、日本テレビの持つ独自のフォーマットアイデアと融合させていきます。このパートナーシップは、日本の独自性を活かしたクリエイティビティをローカル・グローバル両方の視点を踏まえて世界中の視聴者に届けるという私たちの取り組みにおいて意義深い一歩であり、Nippon TV LAが掲げる『世界に通用するエンターテインメントの創出 (Creating Global Entertainment) 』というビジョンに完全に合致した、エキサイティングなコラボレーションであると確信しています。」

Blue Ant Studios 共同社長 マット・ホルンバーグ コメント
「Blue Ant Studiosと日本テレビは、グローバルに響く年齢・性別を問わない幅広いエンターテインメントフォーマットについて、同じようなビジョンを共有しています。ストリーミングやネットワークのパートナーから、野心的でインパクトのあるコンテンツがますます求められる中、このコラボレーションは、国際的な展開が可能なスケーラブルなIPに注力するという当社の戦略を後押しするものです。革新的なアイデアを、まず特定の海外市場で試し、その後に北米市場へ導入するというモデルは、今まさに注目を集めており、私たちもこのやり方をさらに発展させていきたいと考えています。」

Nippon TVについて
日本テレビは、日本を代表するマルチプラットフォームエンターテインメント企業であり、ストリーミング大手Hulu in Japanの運営会社です。同社のコンテンツIPの約90%を自社で保有しており、アニメ、パッケージ番組、フォーマット、共同制作パートナーシップを通じて、コンテンツを積極的に国際市場に展開しています。
あらゆるジャンルの番組を手掛け、日本を代表する制作会社として最大の成功の一つが、エミー賞受賞の『Dragons' Den/Shark Tank』で、これは世界186カ国以上で52バージョンが放送される、世界的に成功したビジネスショーフォーマットです。
さらに、同社の受賞歴のあるドラマシリーズ『Mother』は、アジアから最も輸出されたリメイクフォーマットとして世界的な成功を収め、韓国、トルコ、ウクライナ、フランス、タイ、中国、スペイン、モンゴル、サウジアラビア、フィリピン、ギリシャにフォーマット販売されています。
また、日本テレビは視聴者参加型番組『Old Enough!』で知られ、これはNetflixにおいて190カ国以上で配信され、モンゴルとカナダで現地版が制作されています。
アクション満載のゲームショーフォーマット『BLOCK OUT』はタイ、インドネシア、ベトナム、スペイン、オランダで現地版が制作されています。受賞歴のある『Sokkuri Sweets』は、アメリカのThe Roku Channelで『Eye Candy』というタイトルで現地版が配信され、そのほかイギリス、カナダ、オランダのNPO1でも現地版が制作されています。
2025年には、バラエティフォーマットに特化したインハウス制作部門Gyokuro Studioと、グローバルな共同開発とセールスの本社機能を担うNippon TV LA Business Officeを設立します。
また、日本テレビは1950年代からアニメシリーズを制作しており、アカデミー賞の受賞歴を持つスタジオジブリを2023年に買収し、その子会社として傘下に入れました。
同社の成功が示すように、自社の強力なプラットフォームを活かし、変化の激しい業界においてデジタルメディアの革新を推進するとともに、グローバルメディアのリーダーとしての存在感とブランドの確立を図っています。
Nippon TV websiteLinkedInNippon TV LA Business OfficeGyokuro

Blue Ant Studiosについて
Blue Ant Studios(ブルー・アント・スタジオ)は、トロント、ロサンゼルス、ニューヨーク、マイアミ、ロンドン、シンガポール、シドニーに拠点を持つ、国際的な制作スタジオおよびライツビジネス企業です。 同社が手がける幅広い制作ラインナップには、脚本もののコメディやドラマ、リアリティ系エンターテインメント、フォーマット作品、インパクトのあるドキュメンタリー、実写のキッズ&ファミリー作品、アニメーションなどが含まれています。オリジナルのストーリーテリングを核とし、受賞歴のあるコンテンツを多数展開。代表作には『Blown Away』(Netflix)、『Canada's Drag Race』(Crave)、『Davey and Jonesie's Locker』(HuluおよびPrime Video)、『Slaycation』(Crave)、『Northwoods Survival / Hard North』(APTN、Nat Geo、Prime Video)、『Drink Masters』(Netflix)、『Race Against the Tide』(CBC)、『Doomlands』(Roku)などがあり、近日公開予定の幼児向けアニメシリーズ『Tralala』(CBC、Sky NZ)も控えています。
また、長編ドキュメンタリー『Mr. Dressup: The Magic of Make-Believe』(Prime Video)は、トロント国際映画祭で観客賞(最優秀ドキュメンタリー部門)を受賞するなど、高い評価を得ました。
配信部門では、スタジオ自身の作品に加え、世界中の一流プロデューサーによるプレミアムコンテンツを取り揃え、約8,000時間におよぶ豊富な番組カタログを展開しています。
Blue Ant Studiosは、グローバルメディア企業・Blue Ant Mediaの子会社です。
blueantmedia.comXInstagramLinkedIn

以上
日本テレビ放送網株式会社 総務局広報部