プレスリリース

一覧へ

2006年08月04日

「24時間テレビ」第3回富士山をきれいにするプロジェクト「富士山不法投棄一掃大作戦!!」1006人のボランティアが、26トンのゴミを清掃!

7月30日(日)「24時間テレビ」富士山をきれいにするプロジェクトが実施されました。3回目の今年は1006人(平均年齢21.4歳)のボランティアが参加し、山梨、静岡の両県の富士山麓12カ所で、洗濯機、冷蔵庫、テレビ等家電製品68個、廃タイヤ231本、折り畳み式ベッド、看板、鉄屑、衣類、ペットボトル、缶など、合計26トン(山梨12トン、静岡14トン)のゴミを清掃しました。

このプロジェクトは、「24時間テレビ」チャリティー委員会(日本テレビ、山梨放送、静岡第一テレビをはじめとする全国の民間放送31社)が、豊かな自然を持ちながら不法投棄に苦しむ「日本のシンボル」富士山のゴミを拾うことによって、日本中に「ゴミを捨てない心」「環境問題への意識」が広がることを願い、地球環境保護活動の一環として取り組んできました。今回を含め、3年間で、3117名のボランティアが集まり、68トンの不法投棄ゴミを撤去しました。

静岡県側の清掃スポットでは、エベレストの清掃登山で知られ、富士山のゴミ問題にも取り組んでいるアルピニストの野口健さんも参加し、若い人たちに混じってのゴミの集積に汗を流しました。清掃を終えた野口健さんは、
「1000人集まる事の凄さをまずあらためて感じました。そしてその1000人のボランティアが楽しそうに拾っているのが印象的でした。これは素晴らしいことです。そして、このプロジェクトで重要なのは、学生ボランティアが、継続的に現場の活動を積み上げてきたことです。これだけ大変なことを学生達がずっとやってきた、そこに大きな意味があります。富士山に関わって7~8年、このプロジェクトには3年関わってきました。世界遺産へのハードルはまだ高いですが、やり続けてきたことで確実にその状況は変わってきました。そしてこのプロジェクトでは、日本テレビ、山梨放送、静岡第一テレビ等のメディアが中心になり、広く情報発信し、そのことによって社会から注目され、さらに広がりをみせていけることができ、素晴らしいと思います」。

学生ボランティア(早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター)はこの日の為にほぼ毎週現地に赴いて、富士山クラブとともに清掃スポット選定の為の膨大な量の調査をすると同時に、事前清掃では、1.3トンのゴミを拾いました。さらに当日は、東京発の清掃ボランティアの引率と清掃活動の説明、そして現場のインストラクターの補佐をつとめ、重要な役割を果たしました。

そして今年も、アメリカ、イギリス、カナダ、オランダ、台湾、シンガポール、香港からの留学生もが参加しました。

アメリカから参加した、エヴェリン・マイルズさん(女性)は、
「このゴミ拾いを通じて、富士山が抱える深刻な問題を認識することが出来たと同時に、日本の人たちが、その問題を解決する為に、積極的に取り組んでいることに感心しました。そして、このような活動を、継続的に実施することが大切だと感じました」。と感想を語りました。

また、ボランティアのひとりは、「富士山のきびしい現実を見せられた感じです。」と語っていました。
このように、若い世代が着実に地球環境について関心を持ち、考え、行動していく姿が頼もしく感じられました。 

今年は山梨県と静岡県の産業廃棄物協会がボランティアとして参加し、ごみを引き上げる重機やトラックなど31台を動員し、粗大ゴミの撤去、ゴミの運搬などで活躍しました。また、山梨県カーリサイクル協同組合もボランティアとしてこの日、樹海に放置された車など7台を撤去しました。
さらに富士河口湖町、鳴沢村、富士吉田市、富士市、裾野市などの市町村も、日曜日にもかかわらずご協力いただき、ごみの収集、受け入れを行いました。

まさにボランティア、行政、関係団体、NPOがひとつの目標にむかって絆を深めた一日でした。

人類の財産である自然を守り、次の世代に引き継いでいくために、今何が出来るのか...環境保護への彼らの想いが日本中に広がることを願っています。

主催 「24時間テレビ」チャリティー委員会(全国の民間放送31社)
     富士山クラブ/早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)

協力  富士山をきれいにする会  
     山梨県産業廃棄物協会  静岡県産業廃棄物協会     
     山梨県カーリサイクル協同組合
     食品容器環境美化協会


<問い合わせ先>
「24時間テレビ」事務局