Introduction

おしゃれ大好き!スーパーポジティブ!河野悦子(こうのえつこ) 夢のファッション誌編集者を目指し、出版社に入社。 なのに、配属されたのは・・・・超地味~な校閲部。
校閲【こうえつ】 文書や原稿などの、内容の誤りや不備な点を調べ、直し正すこと。 「原稿を-する」「専門家の-を受ける」
しかし、地味な仕事でも真っ向勝負!! 小説の些細な点が気になって舞台となる北海道に直行! 週刊誌が追う事件の真実を確かめに現場に潜入取材! 時には、矛盾点を作家に訴え内容を大幅に変更させる!
校閲の仕事を超えて大暴れ! ・・・あれ? この仕事、地味にスゴイ??? いえいえ、私がなりたいのはファッション誌編集者ですからッ!
今日も、ド派手ファッションという戦闘服に身を包み、校閲の仕事に立ち向かう! 仕事って、本気でやれば、超・おもしろい! これは、夢を叶えた人にも、まだ叶えていない人にもエールを送るお仕事ドラマです。

Work

「校閲者」のお仕事

編集者から「ゲラ」と呼ばれる途中段階の原稿を預かり、深く読み込み、間違いや矛盾、疑問点を指摘する。 小説のこんな「間違い」を指摘!

●「話を聞いたとき、一番最初に泣き始めたのは花子だった…」
「最初」という言葉に「最も」という意味が含まれているので、「一番最初」だと、「一番」の意味が二重になってしまいます。
●「話を聞いて、彼はひとりで爆笑している」
「爆笑」の本来の意味は「大笑いする」ではなく「大勢が一斉に笑う」なので、一人では「爆笑」はできません。
●「太郎くんが口をいっぱいに広げてウィンナーにかぶりついた」
「ウィンナー」は太さが2センチ以下のものを指すので、太郎くんが口いっぱいに広げるなら「フランクフルト」がいいのでは?
●「父は無言のまま、コートをひるがえして闇の中へ消えていったのだった…。」
前のページに「海水浴」という表現がありますが、そんな季節にコートを着ているのですか?暑くないですか?
●「彼女は血の付いたナイフを川に投げ捨ててホームに駆け込み、7時14分発の列車にギリギリで飛び乗った!」
今年、時刻表が改定されました。現在7時14分の列車は存在しないので、この殺人トリック、成立しません。

間違いのない本づくりに欠かせない存在で、出版における縁の下の力持ち。しかし!悦子の校閲はちょっと型破り!? 通常、校閲者は作家と直接やりとりを行わないが…… 悦子は作家に直接会いに行ってしまう! 通常、校閲者はめったに取材現場には行かないが…… 悦子は事実確認のために現場に乗り込む! 地味~な校閲のお仕事に新しい風を巻き起こす!!