ICTビジネス局

コンテンツと視聴者の、
新しい出会いを提案する

動画配信技術チーフ

穗坂 怜Satoshi Hosaka

2007年入社
新領域創成科学研究科 基盤情報学専攻 卒

回線センターやマスターなど放送技術部門でシステムの運用・構築を担当した後、技術戦略部門で放送設備計画の立案・推進に携わる。2018年より現職。

ALL PEOPLE

放送と並ぶ新しい柱を生み出す

ICTビジネス局は、2018年の6月にできたばかりの新しい組織です。インターネット技術を活用しつつ、地上波を使った放送と並ぶ会社の柱となるような事業を生み出すことが私たちの仕事です。その中で私は動画配信技術チーフとして、ライブ配信や見逃し配信サービス「日テレ無料」などを担当しています。「番組」というコンテンツを視聴者に届ける最適の手段の一つが、地上波によるテレビ放送だった状況は変化しつつあります。家庭のリビングに1台だけテレビがあった時代と、一人ひとりがスマホを1台ずつ持つ現代では、コンテンツと人々の関係はまったく異なるもの。どんな手段で、どんなコンテンツを届けたら楽しんでもらえるか。コンテンツと視聴者の新しい出会いを技術の力で提案したいと日々試行錯誤しています。

新しい技術を学び続ける

テレビ放送を支える「放送技術」は、放送向けに規格化された専門性の高い技術です。その一方で私たちICTビジネス局の技術担当が扱っているのは、Webサービス開発、アプリ開発、データ基盤開発などに必要な、いわゆる「情報技術」です。情報技術は日進月歩で、競争相手がとても多い世界。テクノロジーの進歩に置いていかれないよう、自分の仕事に直接関係ないと思える技術にもアンテナを張るようにしています。そうして仕入れた技術を検証して、実際のサービスにスピード感を伴って適用できるのはこの部署ならではの醍醐味で、大きなやりがいを感じています。

新システム構築で学んだこと

2015年から17年にかけて、テレビ放送とインターネット配信を連携させる社内システムを構築するプロジェクトにチーフとして携わりました。それまでは番組制作者がテレビ放送用、インターネット配信用の素材(コンテンツデータ)を物理的なメディアでそれぞれ納品していましたが、このシステムによりテレビ放送用素材をマスターに納品するだけで、自動的にインターネット配信用素材としても使用できるようになりました。技術的にも大きなチャレンジだったのですが、そのプロジェクトで最も困難だったのは社内外に広がる関係者間の調整でした。社内では編成、営業、事業、技術部門、社外ではグループ会社、システムベンダーといった異なる立場の一人ひとりと顔を合わせ、自分たちの描く将来像を説明し、理解してもらい、最終的には無事にシステムを稼働させることができました。相手の立場で物事を考える大切さなど、プロジェクトマネジメントに必要な学びが多く詰まったプロジェクトでした。

先輩から受け継いだ力を後輩へ

日本テレビの技術部門には、後輩を育てる組織的な力があると感じています。私自身も、尊敬できる先輩方からさまざまな技術を受け継いできました。それを今度は、後輩に引き継いでいかなければと考えています。仕事をする上で心がけているのはフィードバックです。新入社員の頃は一つの仕事を終えたとき、自分では気づかなかった反省点や良かった点を先輩に指摘していただきました。それが次の仕事で大いに役立つのです。いまは後輩を指導する立場にいるので、先輩がしてくれたようにフィードバックを欠かさないようにしています。この仕事に必要なのはチームワーク。みんなで仕事をするからこそ、全体のレベルアップに力を注ぐことが大切だと考えています。

MESSAGE

いろいろな人の価値観に触れよう

就職活動は、自分自身を見つめ直す良い機会だと思います。「自分のやりたいことはこれだ」と決めている人でも、いろいろな業種業界を見てみると良いと思います。その際はインターネットの情報だけでなく、実際に足を運ぶことをお勧めします。幅広い分野でさまざまな人の話を聞けば、知らなかった新しい価値観に触れることができ、もしかしたら自分の考え方が大きく変わるかもしれません。そうした行動を経て、日本テレビを選んでもらえたら嬉しいです。新しいチャレンジをしたい人にはとても良い環境が日本テレビにはあります。ぜひ一緒に働きましょう!

わたしの
「見たい、が世界を変えていく。」

家庭のテレビだけでなく、どこにいても箱根駅伝を見てもらいたい。そんな思いから、2018年1月の箱根駅伝でライブ配信を行うべく社内プロジェクトが立ち上がりました。地上波番組のインターネット同時配信には課題がたくさんあり、技術的にもクリアしなくてはいけない課題がありましたが、結果多くの視聴者に観ていただけました。本番では思わぬ技術的トラブルがあったものの、今後に活かせる知見を得られたことは大きな収穫でした。地上波の同時配信にはまだまだ課題がありますが、誰かの「見たい」という思いは、私たちの「技術」を成長させる大きな要素なのだと感じた経験でした。