お使いのブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

技術統括局

テレビ局の
最後の砦から、
安全な放送を見守る

マスターディレクター

村田 康博Yasuhiro Murata

2001年入社
情報学研究科 知能情報学専攻 卒

入社4年目までは、技術開発部でデジタル放送関連技術の研究・開発に携わる。4年目以降、17年目の現在に至るまで放送実施部でマスター担当。現在は、編成・制作・営業など各部署間との調整業務を兼務。

ALL PEOPLE

局内唯一のコントロールルーム

テレビ局の放送スケジュールは、何時何分何秒から番組、CMといったように秒単位で組まれており、決められた通りに放送されるようにあらかじめシステムにデータを構築します。私の所属する放送実施部では、安全に放送が行われるよう、マスター(主調整室/マスターコントロールルーム)という場所でそのシステムの運用・監視を行っています。マスターに対して、スタジオで収録した映像や音声を番組の体裁に整える場所をサブコン(副調整室/サブコントロールルーム)と呼びます。局内にはたくさんのサブコン(副調整室)がありますが、マスター(主調整室)は一つしかありません。ここは代えのきかない、とても重要な部署なのです。

24時間、眠らない部屋

日本テレビのすべての番組とCMは、このマスターから東京スカイツリーへ送られ、各家庭へと届きます。マスターが「テレビ局の最後の砦」と呼ばれる所以です。スタジオやサブコンは番組制作を行っている間だけ稼働する場所ですが、マスターは24時間眠りません。スタッフが交代で勤務し、確実に放送を届けられるように万全の体制を組んでいます。大災害など有事の際は、予定していた放送スケジュールを中止して特別番組が編成されます。そんなときは迅速かつ安全に、手作業でデータを変更する必要があります。そのような状況でも落ち着いて対応できるように緊張感は常に欠かせません。

生まれ変わったマスターシステム

このマスターのシステムは、一度組み上げればずっと使えるわけではありません。ソフトウエア・ハードウエア、それぞれに寿命があり、何年かごとに見直しが必要なのです。また、完成品として売っているわけでないので、放送機器メーカーさんと一緒に世界に一つしかないオリジナルの新しいマスターを構築することになります。2013年以来、私はそのマスターの更新プロジェクトに携わってきました。制作や編成など各部門からニーズを吸い上げ、どのようなシステムに構築すべきかプロジェクトチームで検討を重ね、仕様を固めていくのです。放送機器メーカーさんを含めると何百という人が関わる大プロジェクトでした。2017年9月、前回の更新から13年半ぶりに新マスターが完成。いま現在も、みなさんのもとに放送をお届けしています。

後輩たちに技術を継承する

放送局の中で、ここまで巨大で、かつオートメーション化しているシステムはマスターだけです。その仕様を考え、経験豊富な放送機器メーカーの方々と数多くの課題や問題を一つずつつぶしていく過程は、困難であると同時に大きなやりがいも感じています。消費者のためにもの作りを行うメーカーとは異なり、自分たちが使うものを自分たちの手で作り上げることができるのは、放送技術者ならではの喜びです。こうして作り上げたマスターも、またいつか更新の時期がやってきます。その日のために後輩たちへ技術を継承しつつ、私自身はマスターを通して積み上げた知見をもとに、新しいサービスや事業を考えることにもチャレンジしてみたいと考えています。

MESSAGE

テレビ好きの仲間を増やしましょう!

世の中には多種多様の娯楽が存在しますが、その中にあって「やっぱりテレビがいちばんおもしろい」というのが私の正直な気持ちです。テレビ局への就職を目指すみなさんも、きっと同じ気持ちだと思います。テレビ離れと言われる世の風潮に対して、「自分と同じテレビ好きの仲間を増やしてやるんだ!」という志を持った人たちの入社を切望します。とことんテレビ番組のおもしろさを追求するもよし、SNSやインターネットを使ってテレビの可能性を広げるもよし。そして、そんなクリエーターたちが力を発揮できるように、技術面から誠心誠意のサポートをするもよしです。みんなの力で、テレビをもっともっと盛り上げましょう。

わたしの
「見たい、が世界を変えていく。」

遠くの世界が見たい(テレビ放送開始)、色つきで見たい(カラーテレビ放送開始)、きれいな画質で見たい(地上デジタル放送開始)、どこからでも見たい(ワンセグ開始)…と、放送技術は「見たい」が世界を変えてきた歴史そのものです。今後も「好きなアングルで見たい」「過去や未来を見たい」と、さまざまな「見たい」が生まれてくるでしょう。その新しい世界を、放送技術者の一人として私も一緒に見つめていきたいですね。