2019年10月24日(木)
立教大学 メディア社会学科ゼミ(東京・豊島区)

10月24日、雨の中、立教大学を訪れました。校門をくぐると大きな木。ライトアップされた校舎。これぞ大学という、厳かな空気が漂っていました。

この日、「情報の海の泳ぎ方」を聴講してくれたのは、社会学部の砂川浩慶教授のゼミ生です。砂川ゼミの学生たちは、私たちが教室に到着するや否や、「こんばんはー」と温かく迎え入れてくれ、座席を動かしたり、ホワイトボードを設置したりと、準備に積極的に手を貸してくれました。

「うちの学生は至って普通ですよ」と砂川教授はおっしゃるのですが、いえいえ、それはご謙遜。ある新聞記事に書かれた出来事の真相を探るグループワークでは、警察から得た一次情報をそのまま信用するのではなく、そこで名前が登場した当事者に情報の裏を取りに行くという、明日入社してそのまま記者として働けそうな発想を披露してくれた学生もいて、さすが大学生というところを見せてくれました。

砂川ゼミでは、各自のリポートをゼミ生同士が採点し合って切磋琢磨するシステムが確立されているとのことで、後日、今回の授業の感想文(いや、むしろ小論文!)をいただきました。ほんの一部を抜粋してご紹介します。

  • ● 講義を受けて、ネットの情報を再確認してみると、どこの誰が書いたかもわからないものや、ソースが不明なものなど信憑性に欠けるものであふれていた。砂川先生が常日頃、口を酸っぱくして言っている「ネットの情報は信じるな」という言葉の真意が垣間見えた気がした。
  • ● 講義を受けて、メディアリテラシーとはワクチンのような存在であると感じた。フェイクニュース等のネットに蔓延る感染性の高い問題から自身の身を守るためのワクチンがメディアリテラシーということだ。
  • ● グループワークでは知識の重要性を感じた。1つの事件の事実を立証するために様々な観点から取材場所を決定し、1つ1つの事象を確認していった。情報に触れる際に一歩立ち止まることは大切だが、その前に判断材料の信頼性を検討できるように準備しておくことが重要であると思った。
  • ● 私は今まで知らない人が発信した情報に対して、かなりあやふやな判断基準を設けていたが、今回の授業を受けて、具体的にどういった部分に着目していけばいいのか、理解が深まった。また、グループワークを通して、お互いに協力する姿勢と、得られた情報を最大限に活用することの重要性に気づいた。

(担当/林)

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