ところが、事態は収まるどころか、ますます泥沼化。リストを作った張本人・
理事長(ダンカン)が雲隠れしてしまったことから、校長・
そんな中、2年10組の教室に脇坂が現れ、みんなの前で、ウソをついた静と学園を非難。クラスの不安をあおり立て、教室がバラバラに…!さらに、京子が過労で倒れてしまい、全校集会も中止になって…。ついに名新学園は休校に追い込まれてしまう…!
何を信じればいいの?誰を信じればいいの…?静は崩壊寸前の学園を救えるか!?最後の胸アツ神説教が始まる!!
京子が倒れたことで全校集会は中止になり、教頭・
一方、リストを作った張本人の森口は、何の責任も取らずに名新学園を去ろうとする。京子が「生徒に謝りましょう」とケジメを付けさせようとするものの、森口は「私は悪いことはしてない!私の理想とする学校にはあの75名の退学は必要だった!質の悪い家庭で生まれた生徒なんていらない!」。そんな森口の過去をこっそり調べていた京子は「そんなのただの偏見よ!学生時代にあなたが受けたイジメによって生み出された…。あなたが選んだ75名はあなたをイジメた人間じゃない!」。しかし森口は全く耳を貸さず…。違う学校で必ず成功してみせると言う森口に、京子は「あなたは自分以外、誰も信じてない。そんな人間、誰からも信用されないわ。人に信用されない人間に成功なんてない」と厳しく非難する…。
静は退学になった
森口は脇坂を呼び出し、学校を辞めたことを伝える。「もう君のお遊びに付き合う必要はない」と脇坂を突き放す森口は「君と私は似ている」。脇坂が1年の時に担任教師だった森口は、脇坂の親が子どもに無関心な毒親であることを知っていた。脇坂の異常なほどの承認欲求は、その影響。中学の頃はクラスの中心人物として満たされていたが、高校に入ると自分の頭の良さに気付いて周囲を見下すようになった。その結果、人をもてあそんで困らせることで承認欲求を満たすようになったと指摘する森口。しかし脇坂は「だから何?」と意に介さず…。
そんな中、2年10組の生徒全員が、突然、教室にやって来る。驚く静に、
みんなの思いを受け止めた静は、新庄に「全校集会をやらせてください」と進言。生徒のためにも問題を先延ばしにせず、きちんと説明すべきだと言う静。「悪いことをしたら、認めて謝って…この先、我々がどう反省し、どうしていくべきなのか?説明するんです!」。静の思いに、
翌日、運命の全校集会が開かれる。森口も含めた教師全員が見守る中、体育館のステージに立つ新庄は、強制退学者リストの存在を潔く認めて謝罪。リストは森口が考えたものであるとしながらも、「それを実行に移そうとしたのは私です!」。自分が校長になるために、次期理事長候補だった森口の手先になったことを白状し、「生徒の皆さんを裏切るような行為をして…本当にすみませんでした。あくまでも責任は私たち2人にあるので責任を取って私たちはこの学校を辞めます!」。すると会場に潜入していた脇坂が、動画を撮りながら、「待ってください!他の先生方に責任はないんですか?」。計画を知りながら止めなかった他の教師も同罪だと騒ぎ立てる脇坂。……と、静がスタスタとステージに上がり、スマホを開く。不測の事態が起こることもあろうかと、説教を用意してきたのだ。静は脇坂に向かって、「今、あなたが撮影しているその動画。どうせまたネットで拡散するんでしょう?だったらこれから私が話すことをノーカットで拡散しなさい!」。新庄の話したことが真実だと言う静は、他の教師は計画に抵抗し、退学者を出さないよう努力したと説明。脇坂が「そんなことをした証拠ありますか?」と茶々を入れると、静は「そうですね。私たちがそんなことをしてたかどうか、そんな証拠はありません…ただみなさんに信じてもらうしかありません!」。ざわつく生徒たちに、静が思いを伝える…「今の世の中には情報があふれています。皆さんはこの先、そのあふれすぎる情報の中から真実を見つける作業を繰り返します」。確証や根拠のない情報の中から、真実を選ぶには、何を根拠にしたらいいか?静は断言する、「…信頼です。信頼とは人と人が互いに築き上げた『信じたい』という感情、だと私は思う。情報じゃなく人間を見るの!」。誰が言ったのか、誰が発信したのか。信頼があれば、何かに迷ったときにそれを信じることができる…「そもそも信頼できる人がいるってことが…私は最強だと思う!」。脇坂がまたも茶々を入れる。「10組のやつらには信頼されているっていうのか?」。静は迷うことなく、「されていると思うわ。だって私は、これまで何度も何度も…あなたたちにお説教してきたから」――。お説教で一番大事なこと…それこそが『信頼関係』だと言う静。今まで静が生徒たちに語った言葉への信頼、その言葉を受け入れ反省してくれるという信頼。信頼は1人では作れない、互いに作るもの…「私がこの学校に来た時、誰からも信頼してもらってなかったと思うし、私も信頼なんてされなくていいと思った。けど…今は違う!あなたたちと信頼関係があると思っている!だから、根拠も理由もないけど、私たち教師を信じてほしい」――。彩華が「私は先生を信じます」と声を上げると、他の生徒たちも「私も!」「俺も!」と後に続く。それを「マジでバカじゃねえ?」と愚弄する脇坂に、海斗が「やめろ!おまえの言葉を信じるやついねぇーよ。もう黙れ」と一喝。脇坂はぐうの音も出なくなり、静ら教師一同は、信じてくれる生徒たちに精一杯の「ありがとう」を伝える…。黙って成り行きを見守っていた森口は、京子に会釈して体育館を出ると、先に会場を出ていた脇坂を呼び止め、「君は誰か信頼できる人間を探せ。このままだと…君は俺みたいになるぞ」。そう言い残して去って行く――。
名新学園にようやく平穏な日々が戻って来る。浦見は学園のイメージアップのために新しい制服を考案中で、大口と聖羅は出会いを求めて仲良く合コンざんまい。