静たち“校長派”は猛反発するものの、理事会の決定を覆す手立てがなく…。静は校長・
事を急ぐ森口は、喫煙した生徒一人一人と保護者を交えて面談。
自分だけが退学になる理由が分からない彩華は「学校をやめたくない…」。しかし、静にはどうしてやることもできず…。そんな中、彩華の退学の話がクラス中に知れ渡り、2年10組は大騒ぎ!なぜ彩華だけが退学になるの!?不平等な処分に納得できない生徒たちの不満が爆発!かつて彩華をイジメていた陽奈や麻衣に非難の目が集中し、クラスは超険悪ムードに…!生徒たちにきちんと説明してやることができない静は、けんかを止めることしかできなくて…。
彩華を助けたい陽奈と麻衣は、麻衣の母で保護者会会長・皐月(小沢真珠)に直談判。彩華の退学を取り消してもらえるよう、学校に言ってほしいと頼み込む。他ならぬ娘の頼みを断れない皐月は、森口に彩華の退学の撤回を求めるが…。森口は首を縦に振らないどころか、彩華に「退学を受け入れないなら11人全員を退学にさせる」と脅しをかけ、陽奈には「彩華が自ら退学を望んでいる」とウソの報告をする。陽奈は彩華と直接話をしようとするが、森口から他の生徒との接触を禁じられた彩華は会ってくれず…。
一方、京子は森口の強制退学計画を阻止するため、現理事長・森口源治に働きかける。「森口先生は学生時代、何かあったんですか?」――教育者として歪んだ思想を持つ森口の過去が気になる京子は、理事長から真相を聞き出そうとするが…。
退学問題に頭を悩ませる静は、ストレスを解消する目的で入った駅前のジムで、あろうことか森口と鉢合わせ。敵である静の過去を知りたがる森口は、静を『人殺し』と中傷するビラについて、「2年間ニートをやっていた…そのあたりも関係しているんですか?」と探りを入れてくる。その途端、静の脳裏に過去の嫌な記憶が次々とフラッシュバックして――。SEE宛てに届いた『花恋』からのDM――。学校でイジメを受けて苦しんでいた花恋――。そんな花恋に贈った『つらかったらいつでも逃げ出していいと思う』という言葉――。花恋からの『ありがとう…逃げてもいい…SEEの言葉に救われてました…さようなら』という返事――。そして、『人殺し』という言葉と共に送られてきた花恋の自殺の記事――。
翌朝、学校に向かう静の前に自宅謹慎中のはずの陽奈が現れ、「どうしたらいいのか…先生、助けてください」。陽奈から事情を聞いた静は、森口の裏工作によって彩華が追い詰められていることを知って怒り心頭!学校にいる京子に電話をかけ、森口への伝言を頼む――『あんたの思い通りにはさせないからバ~カ!』。そしてスマホに向かい、説教を打ち込み始め――。
静は皐月を説得するため、陽奈と彩華を連れて麻衣の家へ向かうと、すでに森口が先回りしていた。勝ち誇ったような顔で「やっぱり来ました?」と言う森口に、静は「いると思ってました」。ねちっこい森口なら絶対に邪魔しに現れるだろうと思い、わざと京子に挑発するような伝言を頼んだのだ。静は森口の前でスマホを起動し、説教開始!生徒の処分を退学と謹慎に分けたことを糾弾し、「生徒によって対応を変える…教師、人としてこんな最低な行為はありません」と断裁!さらに、「はっきり言いますが、裁判を行えば学校側は負ける可能性は非常に高いですよ」と忠告。しかし森口は余裕しゃくしゃくに「裁判を起こすなら勝手に起こしてください。弁護士を雇うお金はどうするんですか?」と彩華に詰め寄り、彩華の両親が裁判などやってくれるはずがないと言い放つ。返す言葉がなく下を向いてしまう彩華…。静も「なるほど…もうどうすることも出来ないですね…」と諦めたように言うと、陽奈と麻衣に向かって、「だったらもう内藤さんと一緒に退学しない?」と爆弾発言!「友達が退学になろうが、自分たちが助かればいい。本当にそれでいいの?友達を見捨てておいてそれで反省したって言えるの?」。静の問いかけに、陽奈は「私、退学します!」と答え、麻衣も「彩華と陽奈がやめるならやめる!」と宣言!さすがの森口も予想外の展開に動揺し…。大慌ての皐月が「森口先生…今回の件で6人退学はちょっと重すぎると思うので…」と、全員同じ謹慎処分にするよう提案。森口は、はらわたが煮えくり返りながらも、退学を撤回せざるを得ず…。
学校に残れることになった彩華は、陽奈に「ありがとう。一緒に退学してくれるって言ってくれた時は…本当にうれしかった」。陽奈は「実はアレ、静先生の指示」と、事前に静と口裏合わせをしていたことを明かし、「だけど…本当に良かった」と笑顔を向ける。「先生…ありがとう」。生徒たちの感謝の言葉に、静も思わず頬が緩んでしまう――。
その頃、学校の化学準備室で、京子が