質問です。

アナタは夢を見ている時に、
「これは夢だ！」と自覚したことがありますか？

私はありません。

夢の中では無力です。
目の前にいくら奇妙な世界が広がっても、
体が思ったように動かなくても、
まさか、と思うような嬉しい展開になろうと、
その場で焦ったり、喜んだり、ただそれだけで朝を迎えます。

しかし、このドラマでは
登場人物たちが夢の中で「これは夢だ！」と自覚します。
そして必ず切ない悲劇につながっていきます。

出産する夢を信じる女（写真）
現実ではないはずの出産を裏付ける証拠や人物が登場し…。

恋人だった女性が夢に出てくる男。
でも、その女性は幻のように現実にも顔を出し…。

母の介護をする刑事。
夢の中で、元気だったころの母に逢い…。
（↑タカ、という日系人らしき役どころのせいか、
　いちばん胸に突き刺さる切ないシーン）

そんな主役３名を見る視聴者の我々は、
夢だ、と思って見ていると、それは現実だったり
現実だ、と思っていると夢だったり。

そのうち少しずつ夢と現実の境目がなくなり、
うっすらと自分もその夢の一部のような感じさえ覚える
実に不思議なドラマなんです。

そして、
そんな世界にどっぷりとハマるために、
「日本語吹替版」での視聴をオススメいたします。

字幕版だと、どうしても字幕を目で追うために、
画面の隅々で展開する映像を見逃してしまうかもしれませんので。

放送はもちろん「吹替版」でお届けいたします。
この不思議な世界を深夜にどうぞお楽しみください！

(text: Hulu原園明彦)