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#5疑惑、深まる2025.05.14

【ホルスの目殺人事件】の新たな犯行が予測された5月5日、犯人らしき人物に襲われた万琴(岸井ゆきの)は九死に一生を得るが、その目と鼻の先のマンションで40代女性の遺体が発見された。現場の様子や犯行の手口から、警察は【ホルスの目殺人事件】の5人目の被害者と断定。さらに、万琴の傷口から検出された別の女性のDNAと、5人目の被害者のDNAが一致。万琴を襲った人物が【ホルスの目殺人事件】の犯人であると確定する――。
犯人の唯一の目撃者となった万琴のスクープ映像は世間の注目を集め、総合演出の野田(田中哲司)は「うちの独占スクープだ!」と意気揚々。

警察は犯人の凶器と手袋を特定するが、週刊新流に『「ホルスの目」新展開!凶器、手袋、スニーカーを特定!』の見出しが躍り、捜査本部は騒然…!またしても浩暉(志尊淳)が情報をすっぱ抜いたのだ。なぜ警察発表前の情報が分かるのか…記事を読んだ正聖(白洲迅)は、浩暉への疑念をますます強める。

現場近くの防犯カメラ映像や目撃情報から、警察は浩暉の父・設楽貫路(萩原聖人)の犯行で間違いないとみて、その行方を捜索。そんな中、司法解剖により、5人目の被害者の腕から注射痕が見つかった。さらに、過去4件の被害者の腕にも注射痕を隠すような傷があったことが判明し、鑑識の松岡(浜野謙太)は、ある可能性を指摘。徐々に犯人像が浮かび上がる中、万琴の元に浩暉がホルスの真犯人ではないかという情報が次々と舞い込む。明らかになる浩暉の“異様な素顔”…。浩暉を信じたい万琴は、その疑念を払拭しようと浩暉の部屋へ向かうが―――!?

以下、ネタバレを含みます。

鑑識の松岡は、被害者の遺体の注射痕から、犯人が血を抜いて戦利品として持ち帰っている可能性を指摘。それを聞いた正聖は、以前、浩暉のアパートで見つけた注射器の配達票を刑事部長らに示し、今回の連続殺人事件も10年前の設楽久美子殺害事件も犯人は浩暉だと主張。しかし、今さら10年前の貫路の冤罪を認めるわけにいかない上層部は聞く耳を持たず…。

万琴のもとに差出人不明の封書が届く。封書の中には、10年前の浩暉の免許証のデータと、『立川市女性弁護士 刺殺事件』の捜査資料が入っていた。資料に目を通した万琴は、設楽久美子殺害の被疑者として浩暉の名前が捜査線上に浮上していたことを知ってしまう…。

一方、向葵(森田望智)の勤務先の病院には、なぜか変装した浩暉の姿が。2人で話す浩暉と向葵。向葵は、事件被害者としての思いを吐露する。「一度負った傷は癒えない、加害者も自分の犯した罪に追われて生きていけばいい…」と。

そんな中、窃盗で逮捕された坊主頭の男が、浩暉から暴行を受けたと主張。早速、現場の防犯カメラ映像を見つけ事情聴取する正聖と大和田(猫背椿)だが、浩暉は暴行を否定。男は特殊詐欺グループの一員で、以前、記事にしたら恨まれてしまったという。自分への復讐のために万琴に危害を加えようとしていたので止めたと供述。
執拗に浩暉を疑う正聖に、万琴は「資料を送ってきたのか」と聞くが、正聖は何も知らない様子…。万琴は、喫茶店の防犯カメラに映る唯月(望月歩)の映像を正聖に渡す。5件目の犯行現場近辺で、犯行時刻に黒いレインコートを着てフードをかぶり自転車に乗っている…。警察に呼ばれた唯月は「配達していた」と供述。配達履歴も残っていて、さらに履いていた靴が犯人のものと別物だったことから、唯月への疑いはあっさり晴れる。大和田は、帰りかけていた唯月におにぎりを渡そうと走ってきて、こけそうになる。と、唯月が素早く抱きとめ、ときめく大和田…。

警察署からの帰り、万琴のスマホに4人目の被害者・花邑百合子の両親から電話がかかってくる。インタビューがお蔵入りになって謝罪したとき以来、連絡は取っておらず、身構える万琴。百合子の両親は「先日の放送拝見しました。あなたが無事で本当に良かった」と涙ながらに告げ、自分たちのインタビューが何かの役に立つなら使ってほしいと言う。うれしくて思わず涙がこぼれる万琴。さらに、浩暉があの後、何度も花邑家に手紙を届けていたことが分かり…。
浩暉は万琴に内緒で、防犯カメラの映像を提供してくれた喫茶店の店主に謝礼金を渡す。実は唯月が映った映像を先に見つけていたようだが、そのことを店主に口止めしていて…。

万琴は後輩・木下(小林虎之介)からの情報で、犯人が被害者の血を戦利品として持ち帰っている可能性があることを知る。さらに、向葵の先輩看護師・透子(小林涼子)と浩暉が昔付き合っていたことを知った万琴は、透子から浩暉の“ヤバい過去”を聞かされる…。10年以上前、浩暉は病院で警備員のアルバイトをしていた。新人だった透子は、家で採血の練習をする時、よく浩暉に練習台になってもらっていた。するとそのうち浩暉も「やってみたい」と言い出し、何度も血を抜かれたという。おかげで腕がアザだらけになったと言う透子は、万琴に「沼ると危険かもよ?」と忠告。万琴は、心配そうな向葵に、「このこと誰にも言わないで、正聖には特に」とお願いする。

透子の話では、浩暉は急に警備員を辞めて音信不通になり、しばらくしたら歌舞伎町でホストになっていたという。万琴は浩暉が働いていたホストクラブを訪ね、当時の浩暉を知る人たちから話を聞く。店長は浩暉を「金の亡者だった」と言い、当時の女性客は浩暉から「血ちょうだい」と採血キットまで取り出して頼まれ、ゾッとしたと証言…。

浩暉の過去を知れば知るほど不安になる万琴は、免許証データの住所をもとに浩暉のアパートへ向かい、浩暉がいないのを見計らって部屋に侵入。何か証拠になるようなものはないかと物色するが、犯人が着ていたようなレインコートは見当たらず、キッチンの包丁も犯人のものとは違う…。万琴は少しホッとしつつ、冷蔵庫の扉をおもむろに開ける……と、赤い液体が入ったビニール製の袋を発見…!直後、誰かによって冷蔵庫の扉がバンっと勢いよく閉められた!驚いて見ると、そこには、見知らぬ女性(齋藤飛鳥)が無表情で立っていて――!?

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