ディレクター日記
 〜ゲーテ (2004/4/28放送)〜

フランクフルトは近代的な商業都市で、ホテルやオフィスビルなどの高層ビルが立ち並ぶ街。それまで比較的田舎、というか伝統的な建物が建ち並ぶ町で撮影をしてきたので、前夜フランクフルトに着いたときは、久しぶりに「都会に来たなぁ」という感じでネオンが眩しく、なんだか新鮮でした。ただ、そんな町並みの中にあって、旧市庁舎のあるレーマー広場のあたりには、伝統的な木組みの建物が残っています。この一角は、第2次大戦後、当時の様子のままに再建され、大切に保存されています。番組では、毎回最初のカットに、その街の「顔」といえる情景を織り込むのですが、今回は対照的な二つのカット、どちらにしようかと、ちょっと迷ってしまいました。結局、晴れ渡った空が綺麗だったので、川越しの近代都市のカットにしましたが。(旧市街のカットは提供のところで紹介)ちなみに町の本屋さんで売っているガイドブックの表紙はほとんどが近代都市で、日本語のガイドブックだけが旧市街の街並になっていました。
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