ディレクター日記〜山県有朋(2005/11/30放送)〜 今年は記録的に紅葉が遅いようですが、山県有朋の無鄰庵がある京都も同じで、撮影をした11月上旬はまだ一部が色づく程度でした。無鄰庵は湯豆腐で有名な南禅寺まで徒歩で5分ぐらいのところにあります。有朋がここで暮らした明治の中頃は、まだまだここは京都の町外れだったのでしょう。ナレーションにもありましたが、周囲には何も無い閑静な場所で、ただあるのは自然だけ。庭に一歩足を踏み入れると、その佇まいは当時のまま残っています。東山を借景とした、広々とした芝生の庭。世の争いごとから離れ、ここでのひとときを何より大事にしたという有朋の心に、少しだけ触れたような気がします。 |