ビアトリクス ポター  『ピーターラビットが住む家』  2002/8/14放送

   
イギリス 湖水地方、ニアソーリー。
この草原の村に「ピーター ラビット」の絵本を書いた、
ビアトリクス ポターの家があります。


   
青い上着に金ボタンをつけた、うさぎのピーター。
いたずら好きな彼が、鼻をぴくぴくさせて、ひょいと庭に飛び出してきそう。


   
   
木の温もりが漂う台所で、料理のお皿をせっせと運ぶねずみや、
それを2階の踊り場から、じっと窺う猫。
玄関には「こんにちは!」とドアを叩くうさぎが、目に浮かぶようです。


   
都会のロンドンで生まれ育ったポターは、
幼い頃から素朴な田舎暮らしに憧れていました。
この家は、そんな彼女が作家として成功したあと、
39歳で手に入れた「夢」の住み家です。


   
   
森に住む可愛い動物たちの、楽しくて愉快なお話、
その舞台となる場所が、至る所にあったからでしょう。


 
 
ポターは、次々とスケッチにとりかかりました。
本を読む子供が、主人公の1人になって、生き生きと遊べるように、
自然に包まれたほんとうの風景を描いていったのです。


 
 
彼女が「小さなうさぎさん」と呼んだ子供たち、
世界のピーターたちへ向けて。


ビアトリクス ポター  『ピーターラビットが住む家』  2002/8/14放送

 

 ♪『AWAY FROM YOU』
 唄:SARA BRIGHTMAN


次回(8月21日)の『心に残る家』は
石ノ森 章太郎『漫画家を志した家』
をお送りします。お楽しみに。