アーネスト・ヘミングウェイ  『家族と暮らした南の島の家』

(2003/1/22放送)


   
フロリダ半島沖に浮かぶ、常夏の島・キーウェスト。
ここに、アメリカの文豪・ヘミングウェイの家があります。


   
潮風が庭の木々を揺らす、この白い家は、彼が初めて持った、自分の家でした。
小説「武器よさらば」を出版してまもなく、32歳のときのこと。


   
   
はるかに青く続く、美しい海に魅せられ、南の島の住人となった、ヘミングウェイ。
2番目の妻と、幼い二人の息子に囲まれて、やさしく穏やかな日々を送ります。


   
夫婦でテラスの椅子に座り、木漏れ日を浴びながら、本を読んだり。
いたずら好きな猫を追いかけて、子供たちと家中を走り回ったり。


   
 
 
毎日のように沖へ出て、釣った魚は、食卓を飾るごちそうになりました。


 
 
旅から旅へ、ときには戦場へも赴く作家・ヘミングウェイにとって
ここで過ごす時間は、大切な人と生きる歓び、かけがえのない安らぎだったのでしょう。


 
「あなたがいちばん貴重だと思っているものは、なんですか?」
「愛する人です」  (小説「武器よさらば」より)


アーネスト・ヘミングウェイ  『家族と暮らした南の島の家』

(2003/1/22放送)

今回の放送のBGM♪
 曲  Bonitoy Sabroso
演奏  Charanga de la

次回(2003年1月29日)の『心に残る家』は
太宰 治 『津軽の生家「斜陽館」』をお送りします。お楽しみに。