フロリダ半島沖に浮かぶ、常夏の島・キーウェスト。
ここに、アメリカの文豪・ヘミングウェイの家があります。
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潮風が庭の木々を揺らす、この白い家は、彼が初めて持った、自分の家でした。
小説「武器よさらば」を出版してまもなく、32歳のときのこと。
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はるかに青く続く、美しい海に魅せられ、南の島の住人となった、ヘミングウェイ。 2番目の妻と、幼い二人の息子に囲まれて、やさしく穏やかな日々を送ります。
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夫婦でテラスの椅子に座り、木漏れ日を浴びながら、本を読んだり。
いたずら好きな猫を追いかけて、子供たちと家中を走り回ったり。
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毎日のように沖へ出て、釣った魚は、食卓を飾るごちそうになりました。
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旅から旅へ、ときには戦場へも赴く作家・ヘミングウェイにとって
ここで過ごす時間は、大切な人と生きる歓び、かけがえのない安らぎだったのでしょう。
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「あなたがいちばん貴重だと思っているものは、なんですか?」
「愛する人です」 (小説「武器よさらば」より)
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今回の放送のBGM♪
曲 Bonitoy Sabroso
演奏 Charanga de la
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次回(2003年1月29日)の『心に残る家』は
太宰 治
『津軽の生家「斜陽館」』をお送りします。お楽しみに。
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