田山花袋  「家族の愛をおぼえた家」

(2006/5/10放送)


   
春の訪れに華やぐ群馬県館林。
この茅葺屋根の建物で、
作家・田山花袋は少年時代を過ごしました。


 
幼い頃に父を失った花袋を育んだもの、
それは館林の穏やかな風土、そして家族の愛情でした。


 
   
女手一つで農業を営みながら、4人の子供たちを育て上げた母。
つましい暮らしのなかでも、
母は花袋を学校に通わせます。


   
そんな日々はやがて彼に、
和歌や漢学の楽しさを教えてくれました。


 
兄弟にとって待ち遠しかったのは、
東京で文学を学ぶ長男・実弥登の帰郷。 


 
花袋も大好きな兄から熱心に学問を教わりました。


 
のちに「布団」「田舎教師」などの作品で流行作家となった彼は、
一冊の自伝小説を記しています。


 
「故郷を去りて後、幾度なつかしき茅葺屋根を夢にや見けん」(「ふる郷」より)


田山花袋は、生涯忘れませんでした。
家族の笑顔に満ちたこの家を。


田山花袋  「家族の愛をおぼえた家」

(2006/5/10放送)

今回の放送のBGM♪
「HEART LIKE A WHEEL」唄 The corrs 〜HOME〜
次回(5月17日)の『心に残る家』は
東京駅
をお送りします。
お楽しみに。