ディレクター日記

母屋のとなりに建てられたアトリエは20畳程の和室、天井が高く、広々とした空間です。
抑圧が嫌だった相田さん。奥様のお話によると、天井すらも無いほうがいいとおっしゃっていたとか。(自宅アトリエは一般公開されていません)
今年で没後10年。奥様は、今でもアトリエの電気を毎晩遅くまで付けているそうです。
夜型だった相田さんのために…もっと遅くまで仕事をしていたかっただろうからと…
「今でも、あの坂の上から、ただいま!と手を振って帰ってきそうで…」
そんな奥様の思い出話を伺った私と作家(共に30代独身)は、「あんなご夫婦になりたいわね〜!!」としみじみと語りながら、お宅を後にしました。