ディレクター日記
 フランスの南、地中海に浮かぶ島、コルシカ島。そこにかのフランス皇帝、ナポレオン・ボナパルトの生家があります。島といっても、地中海では4番目に大きい島。日本で言えば四国の半分くらい、広島県と同じくらいの面積があります。港にはヨットや大型客船の姿があり、南フランスのニースやマルセイユと同じようにたくさんの観光客を集めています。
 ナポレオンの生家は、旧市街の真ん中にあります。車から降りて、カフェやピザ屋(イタリアに近いので、ピザ屋が多いのです)がある細い通りを数十メートル歩くと、ひときわ大きいナポレオンの生家があります。さらに中に入ると、その大きさに驚かされます。高い天井、部屋数は10以上、広間には何十という客用の椅子・・・。
 その中で面白かったのが、彼のベッドです。長さが150センチにも満たないような、小さなベッドで、最初子供の頃に使っていたものかと思ったのですが、大人になって帰省したときもこのベッドを使っていたとのことでした。ナポレオンは横にならずに、半分体を起こして寝るのが習慣だったそうです。ふとかいま見た、彼の厳しさでした。