ディレクター日記
 〜ヨハン シュトラウス二世 (2003/10/29放送)〜

今回のロケは、ウィーンという場所がら、ほとんどが音楽家の家でした。どこもウィーン市が管理していて、実は中の雰囲気がほとんど一緒。ちょっと撮影スタッフ泣かせなのでした。2〜3の部屋に写真や楽譜の展示。それぞれの作品が聞けるヘッドホーンセット。そしてピアノ。撮影も後半になってくると、これまでの家とどう差別化するか・・・1カットずつなんとか工夫を・・・カメラマンとともに悩みながらの撮影でした。幸いヨハンの家にはピアノのほかにもう一台、ハモニエールというパイプオルガンを小さくしたような楽器があり、ちょっと助かりました。夜型だったヨハンは、夜中まで作曲活動をするので、ピアノより音が小さいこの楽器を使うことが多かったそうです。ライティングデスクもオリジナルで、こちらは、立ったまま書くように作られた家具です。部屋を歩き回りながら、窓の外を眺めながら、楽器に触れながら、音を紡いでいった作曲家の姿が目に浮かぶようです。

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