ディレクター日記〜坂本龍馬(2006/4/5放送)〜 「心に残る家」は2001年の番組開始以来、この4月で6年目に入りました。30分や1時間という長い番組の間に挟まれた短い番組は「ミニ番組」と呼ばれているのですが、週1回放送のミニ番組がこれだけ長く続くのは珍しいのだそうです。これもひとえに毎週ご覧いただいている皆様のおかげだと、スタッフ一同感謝しております。これからもどうか、末永く「心に残る家」をよろしくお願いいたします。 さて、6年目に入り、「心に残る家」は、新しい試みを始めることにしました。その一つは、もうお気づきかと思いますが、ナレーションを中村吉右衛門さんにお願いしました。その1回目は、まさにうってつけの坂本龍馬の「亀山社中」。原稿の中に龍馬の言葉が2カ所入るのですが、「ここは龍馬が語ったように読んでください」とお願いしました。そして、本番。私たちが一番気に入っている、玄関のたたきにブーツが置いてあるカットに、吉右衛門さんの龍馬の声が重なります・・・「日本を今一度、せんたくいたし申候」。私たちのイメージしていた龍馬に生命が吹き込まれた瞬間です。幕末を駆け抜けた龍馬の言葉が、140年という時を超えて、直接心に響いてきました。吉右衛門さんのナレーションには、新たな番組の方向性を示していただいたような気がします。 まだまだ「心に残る家」は新しい取り組みをしていきます。どうぞお楽しみに。 |