井伊直弼 (1815〜1860) 彦根藩主
江戸時代の彦根藩藩主、幕府大老である。彦根藩第11代藩主井伊直中の14男。
近江国彦根城(滋賀県彦根市)に生まれる。庶子であり、養子の口も無く17歳から32歳までの15年間を三百俵の捨扶持の部屋住みとして過ごし、長野主膳に国学を学ぶ。自らを花の咲くことのない埋もれ木にたとえ、埋木舎(うもれぎのや)と名付けた住宅で、世捨て人のように暮らした。1846年兄の井伊直亮の養子となり、従四位下侍従玄蕃頭に叙任。嘉永3年(1850年)に兄の井伊直亮の後を継いで彦根藩主となりとなった。アメリカ合衆国のペリー艦隊来航に伴う江戸湾(東京湾)防備に活躍した。
老中間部詮勝らとともに安政の大獄により多数の志士(活動家)を粛清し、安政7年3月3日(1860年3月24日)に水戸藩浪士により、江戸城桜田門付近で暗殺された。(桜田門外の変)

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