イサム・ノグチ (1904〜1988) 彫刻家
英文学者で詩人の野口米次郎と、作家レオニー・ギルモアとの間に生まれ、少年期は日本で育つ。渡米した後、彫刻家 を志し、アジア・ヨーロッパを旅して見聞を広めた。パリで彫刻家ブランクーシの助手をつとめる。ニューヨークに居を定め、肖像彫刻、舞台美術を経て環境彫刻やランドスケープ・デザインにまで幅広い活動を開始。戦後は日本でも陶器作品や、和紙を使った「あかり」のデザインなどを行う。また丹下健三、猪熊弦一郎、勅使原蒼風、北大路魯山人、岡本太郎など当時の前衛芸術家たちと交流して刺激を与えあう。その後、アメリカ国内外の各地で、彫刻、モニュメント、環境設計を続け、晩年は香川県牟礼町にアトリエを設け作品を生み続けた。ニューヨークで死去。
1985年に、ニューヨークにイサム・ノグチ・ガーデン・ミュージアムが開館。
「地球を彫刻した男」と呼ばれている。

*close*