芸術家の集う街、イタリア・ミラノ。
ここにレオナルド・ダ・ヴィンチがやってきたのは、 画家として絶頂期を迎えた43歳のとき。
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の依頼で 彼はある壁画の制作に取りかかっていました。
それが修道院の食堂の壁に描かれた 「最後の晩餐」
ダ・ヴィンチは寝食も忘れ、この大作に挑みました。
しかしある時、彼の絵筆が止まります。 イエスを裏切ったユダの顔が、どうしても思い浮かびません。
祈りをささげ、聖書を読み直し、過ぎていく日々。
あるとき、疲れ果てたダ・ヴィンチは夢をみます。 そこで、彼はたしかに見たのです。 イエスに連れられたユダの顔を・・・。 世界遺産でもある「最後の晩餐」 その一筆に込められたのは、ダ・ヴィンチの神への愛でした。