賑わいが絶えない街、東京、新宿。 この地を漫画家、赤塚不二夫は、こよくなく愛しました。

彼がこのすぐ傍に事務所を構えたのは、 「おそ松くん」が大ヒットしていた昭和３９年のとき。

目が回るような忙しさのなか、 赤塚は毎晩のように飲みに向かいます。

「自分が寝ている間に、誰かが面白いことをやっているかと思うと、 　オチオチ寝てられないんだよ」

タモリを始め、沢山の仲間とドンチャン騒ぎをした夜。

文壇や芸能界の友達とべロベロになって飲んだ日々。

口癖は「楽しければそれでいいのだ」

楽しみすぎた彼は、ある時、女性関係がもとで、 隣町のふぐ屋に逃げ込みました。

ここに篭って仕事をした日々。 編集者やスタッフの前で溜め息をつきながら、 赤塚は、街のネオンを恋しく思うのです。

やがて彼の足は、また新宿に向かいます。 反省とは無縁の、満面の笑顔で・・・。

曲名：BUGLE CALL RAG 作曲：SCHOEBEL ELMER

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毎週水曜日 21:54〜
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