心に刻む風景

on the Air 放送内容
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2012/06/13
東山魁夷
〜ドイツ〜

「晩鐘」の地

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ドイツ、フライブルク。
日本画の巨匠、東山魁夷は、
61歳のとき、妻を伴ってこの街を訪れました。
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大聖堂を中心に広がる、美しい街の風景。
それは、戦後のがれきの中から
人々が、一つ一つ石やレンガを積み上げ、
取り戻した昔の街並でした。
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同じように戦火にさらされ、焼け野原となった日本は、
歴史や伝統を振り返らない、経済優先の街へと
変貌していました。
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ここには、日本が失ってしまった古き良きものの記憶が
確かに刻まれていました。
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東山魁夷は、その事に震えるほどの感動を覚えたといいます。
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「崇厳な光景を前にして、無言で立ち尽くしていた」
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大聖堂をのぞむ作品「晩鐘」

東山魁夷が見つめた街並みは、
人々の思い出をとどめたまま、今日も佇んでいます。
国:ドイツ フライブルク
人:東山魁夷 「晩鐘」の地
今回のBGM
曲名:地球へ遥かなる帰還
作曲:辻井伸行 山下康介