ジュゼッペ ヴェルディ
Giuseppe Verdi(1813〜1901)
オペラに、19世紀初期までにはなかった激情性や、極めてドラマティックな感情を持ち込んだ、19世紀イタリアを代表する作曲家。
今日的なオペラのイメージは、ヴェルディによって形成されたとも言える。
1813年、パルマ公国ブッセート市に生まれる。12歳の時、教会のオルガン奏者になっていた。父・カルロが営んでいた雑貨商の仕入先であるバレッツィに見込まれ、同家で住み込み奉公をしながら最良の音楽教育を受ける。
23歳の時、バレッツィ家の娘マルゲリ−タと結婚。1839年処女作「オベルト」のスカラ座公演は成功。しかし前年から、娘、息子そして愛妻と順に先立たれ、その間に作曲した「一日だけの王様」は失敗に終わる。絶望していたヴェルディだが、スカラ座支配人が作曲させた「ナブッコ」が大成功し再起。47年には、「マクベス」を義父バレッツィに捧げ、亡くなった妻とけじめをつけた後、恋人とパリで同棲を始める。
農園経営をしたり上院議員になったこともあったが、その後も作曲依頼を受け「運命の力」、「ドン・カルロ」等の大作を生み出している。