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2009年1月25日 放送
江戸時代後期、歌道と書道の造詣が深く家学とした有栖川宮家。書道は世に有栖川流と称し、五代目・職仁(ヨリヒト)親王が流派を創始、六代目・織仁(オリヒト)親王が大成されました。
その後も継承され、皇女・和宮の元婚約者でも知られる九代目・熾仁(タルヒト)親王は明治天皇と昭憲皇太后の書の師範でした。そして近年では、有栖川宮家から嫁がれたお母様から有栖川流書道を伝授された高松宮妃喜久子さまが秋篠宮さまと常陸宮妃華子さまに教えられ受け継がれています。
今回は、皇室に伝承されている有栖川流書道の歴史と流派の特長に迫ります。
更に、有栖川流の書道に欠かせない筆を国内で唯一手掛ける滋賀県高島市の雲平筆(ウンペイフデ)もご紹介します。この筆は筆先の中に紙が巻いてあるのが特徴で日本最古の筆と言われる奈良・正倉院の「天平筆」(テンピョウヒツ)と同じ製造手法です。
高松宮妃喜久子さまの菊の御紋が施された美しい書道具と豊麗優美な有栖川流で書かれた歌もご紹介します。
そして今回、常陸宮妃華子さま有栖川流直筆の歌会始の歌もご紹介します。
東京・港区 有栖川宮記念公園にて
久能キャスターと杉上アナウンサー