■ 廬山寺(ろざんじ)   7月20日放送

名作「源氏物語」を書いた紫式部の邸宅址に建つ廬山寺。白砂と雲を形どった苔で造られた源氏の庭は、平安朝の庭園の「かんじ感」を表現したもので、この時期は桔梗の花で美しく彩られる。
仙洞御所を移築した本堂には、平安時代末から鎌倉時代初期と伝えられる来迎形の三尊、阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩を安置する。特に両脇侍像にみられる動きのある容姿は、この時代にあって出色のものとされる。




京都御所近くの廬山寺は、皇室との関わりが深いお寺です。


自然の光を生かした本堂は、仙洞御所から移築されたもの。
本尊・阿弥陀三尊の佇まいが、雅な趣を漂わせています。


廬山寺の境内は、かつて紫式部が暮らした邸宅があったところです。
「源氏物語」をはじめ、ほとんどの作品がここで綴られました。


本堂の前には、彼女に因んで作られた「源氏の庭」。
白砂と雲を形どった苔の緑が美しく、大和絵の野山を見るようです。

閑静な庭に彩を添える桔梗が、紫式部を偲ばせます。

虎屋は、御所の西に店を構えて450年あまりの老舗です。
創業当時の風情を残す庭園を眺めながら夏の味覚を味わうことができます。


のどごし爽やかな感触とほどよい甘みが癒す旅の疲れ。
厳しい京都の夏に、涼感を誘うひとときです。


紫式部は、日本人でただ一人、「世界の五大偉人」に選出され、フランスのユネスコ本部に登録された世界最古の文豪です。
彼女は、廬山寺の境内に建っていた邸宅で育ち、結婚生活を送り、一人娘のけんこ賢子を産みました。1031年59才程で逝去するまで、「源氏物語」「紫式部日記」「紫式部集」などすべての著書を、ほとんど、この邸宅で執筆したといわれています。
源氏の庭は、紫式部に因んで昭和40年に作られたもの。毎年咲く桔梗の花が、雅な香りを漂わせ、白砂に映えてとてもきれいです。見ごろは9月上旬までだそうです。

虎屋菓寮は、廬山寺から京都御所をぬけた所にあります。和菓子屋さんですが、店内はテーブル席の洋風にまとめられています。ただ、大きくとったガラス窓から奥に広がる庭園を眺めることができ、落ち着いた雰囲気の中で夏の味覚を味わうことができます。
ちょっとお値段は高めですが、ひと休みすれば心和むこと間違いなし! 乾いた喉にしみこむ抹茶グラッセのほどよい苦味が、なんともいえない美味しさでした。


「 Night in Matsue 」
作曲・演奏:角松 敏生