■ 三千院(さんぜんいん)   8月31日放送

妙法院、青蓮院と並ぶ天台宗三門跡の一つ。788年、最澄が比叡山に建立したのが起源とされ130年前に現在の地に移されました。三千院は大原一の人気を誇り特に女性客の多さには驚かされます。 人気の秘密の一つには平安時代の往生極楽院・阿弥陀三尊、秀吉建立の客殿、江戸時代の庭園(聚碧園)、平成の金色不動堂・慈眼の庭と格時代の雰囲気が混在し見所が多いことが考えられます。
今年国宝に指定された阿弥陀三尊の二体の菩薩様は倭座りという独特な座り方をしています。これは往生して極楽へ行こうとする死者を迎えて、彼岸へ帰ろうと立ち上がる瞬間の姿勢で「動」を感じさせる不思議なムードの仏様です。




洛北・大原の里。名産の紫蘇が赤紫の色を増しています。


堂々とした門構えからも格式の高さが伺える三千院。

境内は杉の古木と苔の緑とが織り成す神々しい世界。残暑も忘れるほどの清々しさが漂います。

往生極楽院には今年3月、国宝に指定された阿弥陀三尊が祀られています。多くの人々の心を救ってきた穏やかな表情は今も見る人の心を引き付けます。


左右の菩薩様は死者と共に極楽へ旅立つため今まさに立ち上がろうとする姿勢の珍しいお姿です。

今年1200年目を迎える三千院は9月8日から本尊薬師如来が祀られた厨子が開かれます。


百年以上閉ざされたままの扉が開かれ、秘仏が姿を現す。この秋三千院は新たな出会いと感動に包まれます。


この秋公開される本尊の薬師如来は寺の人も見たことのない秘仏。少なくとも130年間は厨子の扉が開けられたことはありません。そんな仏様が平成の時代に存在すること自体が感動ものです。
  三千院は観光客の多い寺ですが開門の8時半と同時に入れば一時間ほどは静かな佇まいを堪能できます。市内から遠いのが難点ですが早起きをして行く価値のあるお寺です。


「 THALASTER 」(アルバム「EARTHBOUND」より)
作曲/演奏:THE PAUL SCHWARTZ