■ 三井寺(みいでら)   9月21日放送

滋賀県の大津市にある三井寺は、広大な寺領を持つ古刹です。1300年以上前に創建され、境内には、数多くの国宝や重要文化財の建物が建っています。国宝の金堂には、数多くの仏像が安置され、また堂の脇には、天智・天武・持統の三帝が産湯に使ったとされる霊水が、今も懇々と湧き出しています。勧学院客殿・光浄院客殿などの名建築の内部には、あでやかな襖絵や障壁画で飾られています。そのほかにも、「唐院」「弁慶の引摺鐘」「観音堂からの琵琶湖の眺望」など、見所は数多い。




三井寺は、比叡山の琵琶湖側のふもとにある古いお寺です。広大な境内には、国宝・重文の建物が並び、1316年の歴史を刻んでいます。



数多くの秘仏が眠る、国宝の金堂。
見ることのできる仏様も30数体を数え、優しい微笑みで迎えてくれます。



金堂わきの「あかいや」に湧き出る清水は、天智・天武・持統、3人の天皇誕生の際に産湯に使われた霊水と伝えられ、今もこんこんと澄んだ水が沸き続けています。



勧学院は、402年前に豊臣秀頼によって建てられた客殿です。客人を迎えるのは、目もくらむ金箔に花々と木々の緑を鮮やかに描いた、狩野光信の襖絵。


隣室の「四季花鳥図」は、渋さと落ち着きの中、金箔が鳥の羽一本一本の中にほどこされ、驚くような繊細さを見せてくれます。



京の都より古い歴史を刻む三井寺に、琵琶湖の風が優しくそよぎます。



取材日はとても暑い日で、大阪では35度を記録したとのこと。三井寺も暑かったけれど、金堂や勧学院など建物の中は、驚くほど涼しく快適な撮影でした。滋賀県の寺は、今まで石山寺を二回取り上げただけで、これほどの大寺院が、約9年の歴史を持つ当番組に初登場というのも面白い話です。京都市内ではないけれど、京都駅から大津駅まで10分、大津駅からバスで10分と意外に近く、金閣寺や上賀茂神社などより便利だったりするかもしれないのは、新しい発見でした。
勧学院客殿の金箔の襖絵は、保存状況のよさが光り方でよくわかり、目もくらむような美しさ。事前に都合を聞いてから出ないと見学できないそうですが、さすが1300年の歴史を持つ名刹だけのことはある、と感心してしまいました。
境内はとても広く、散策するだけでも大いに楽しめます。観音堂からの眺めは、琵琶湖がよく見えてすばらしい・・・のですが、そこまで上ったらもうちょっと頑張って階段を上ってください。その上からの眺めはさらに素晴らしく、近江の名所・三井寺の中でもとっておきのスポットです。


「 Spiral 」
作曲:YUKARI KATSUKI
演奏:S.E.N.S