■ 長楽寺(ちょうらくじ)   9月28日放送

長楽寺は、円山公園の東に建つ古刹です。延暦24年(西暦805年)に桓武天皇の勅命に よって創建されました。また、壇ノ浦の合戦で生き残った建礼門院が出家したお寺としても知られています。
江戸時代には「京の名所は祇園清水長楽寺」とまで呼ばれた洛中随一の景勝の地です。 秋は紅葉で境内が美しく彩られます。




小雨に濡れる長楽寺の参道。喧騒を逃れ訪れる人を、静かな境内へと誘います。



ここは、平家の栄枯盛衰を見つめた建礼門院が出家したお寺。供養塔には彼女の剃髪が埋められ、800年前の悲劇を今に伝えます。



石段を上りつめたところにあるのが本堂です。古くから歴代天皇の帰依が厚く、厳かな雰囲気の中、秘仏を守り続ける阿弥陀三尊の姿が印象的です。



おおらかな笑顔が心に残る布袋さま。

わびさびの風情を伝える庭園。
腰をおろして、身をゆだ委ねればいつしか心が癒されていくようです。


山懐に抱かれた収蔵庫には、見事な寺宝の数々。中でも一遍上人の気迫のこもった表情は、思わずたじろぐほどの迫力です。



雨あがりの山道を奥に進めば、一望できる京の街。紅葉に美しく彩られるのも、まもなくです。



祇園の賑わいの近くにありながら、境内は静かで野鳥のさえずりがこだまします。
少し急な石段を上りきったところにある本堂に祀られている本尊・准胝観世音菩薩は、歴代天皇の御即位式、および御厄年にのみ開帳される秘仏です。拝観者は御本尊を覆い囲う御厨子の前に立つ阿弥陀三尊像を拝みます。
境内には東山々腹より沸出る「平安の滝」があり、滝壺を囲む石壁には多くの石仏が刻まれていました。資料によれば、古いものは藤原時代に遡るものもあるとか。
また、書院前に広がる庭園には、この滝の水をひいた池があります。足利義政の命を受け、相阿弥が銀閣寺の庭を作るとき、試作的にこの庭を作ったと伝えられています。
書院は開け放たれ、庭を観ながらお抹茶をいただくこともできますので、時間に余裕のある方は、試してみてはいかがでしょうか・・・。


「 THE LAST ROUNDUP 」
(アルバム「CROSS CURRENTS」より)
作曲・演奏:RICHARD SOUTHER