■ 光明寺(こうみょうじ)   11月30日放送

光明寺のある粟生広谷は浄土宗の開祖法然上人が日本で最初の念仏を唱えた地。その後、源平の戦で有名な熊谷直実が戦いの明け暮れに疲れ、法然上人の弟子となって修行の末1198年上人ゆかりの粟生広谷に寺を創建したのが光明寺の発祥です。
本廟には法然上人の遺骨が安置され、御影堂には上人自作の本尊「張り子の御影」が祀られ西山浄土宗総本山の格式を今に伝えています。
現在は境内二万坪、建物数32棟を数える洛西随一の大伽藍ですが一般的に知られているのが紅葉の美しさ。 特に参道はもみじがトンネルのように道を覆うことから「もみじ参道」と呼ばれその美しさは格別です。




西山の麓に佇む光明寺は鮮やかな朱に染まっています。



迎えてくれたのは参道の燃えるような紅葉。

私の心も同じ色に染まって華やぎます。



赤や黄色の色紙を重ねたような美しさは年に一度、光明寺に現れる極楽浄土の世界のようです。


法然上人が初めて念仏を唱えた聖地に建つ光明寺。
境内のあちこちに競い合うように紅葉が燃え立ち、夢の中を漂っている気さえしてきます。

そんな私が出会った仏様。
悪行を重ねる人に頬を火箸で焼かれてもついには改心させた穏やかなお顔が私の心を静めてくれます。

仏様との出会いの後の紅葉にはやがて散るはかなさが感じられました。



何度も撮影に来た京都の紅葉ですが盛りの時期とぴったり合う事は滅多にありません。今回ようやくめぐり合うことができました。
その美しさを伝えるために色々なテクニックを使いましたがどうしても本物の色が出ません(かなり近づいてはいます)。いまさらながら人の目は優れていると再確認した次第です。
このお寺がすごいのは境内に入るのはタダということ。
そのためこの日も午後にはビニールシートを敷いた紅葉狩りの人で境内は大混雑でした。京の寺院は拝観料は勿論のこと紅葉シーズンにはその拝観料を値上げするところまであるのですから。光明寺のこの姿勢に拍手喝采です。


「 CALEDONIA 」
(アルバム「CELTIC OBOE」より)
演奏者:DAVID AGNEW