■ 海住山寺(かいじゅうせんじ)   12月21日放送

海住山寺は大仏造立を発願した聖武天皇がその工事の無事を祈って735年に建立され その後1208年、解脱上人貞慶が補陀洛山海住山寺と名付けて現在の寺基が定められました。現在も厄除け寺として知られ信仰を集めています。
本堂の観音様(平安時代)、四天王像(江戸時代)、五重塔の四天王像(鎌倉時代)と様々な時代の仏様が見られる仏教美術の宝庫です。




奈良県と接する宇治茶の産地として名高い加茂の里。



平城京に代わる恭仁京(くにきょう)が加茂に造営されたのは七百四十年。


恭仁京を見下ろす山腹に建立された補陀洛山(ほだらくさん)海住山寺。
補陀洛山とは南海の洋上に浮かぶ観音様の浄土です。



古代の人は眼下の平野を海に見立て
この山を補陀洛山と崇めたのです。


本堂には補陀洛山の象徴、十一面観音像が四天王を左右に従えて祀られています。

今も厄よけの篤い信仰を集める観音様は素朴で柔和なお顔立ちです。


冬枯れの山肌に美しい姿を見せる国宝の五重の塔。

非公開の内部には塔の守り神の四天王像。


多くの仏様が祀られ、今も浄土世界を彷彿させる海住山寺です。


本堂以外は非公開(五重塔は秋に公開)で残念ですが仏像の数の多さに驚かされます。
この他にも東京・京都・奈良の国立博物館にも依託しているとのこと。
京都の仏像が奈良で保管されているのは不思議な感じをうけますが仏の世界では行政の線引きは意味のない事のようです。
お寺の雰囲気も京都より奈良のお寺に近い気がします。


「 Gabrielle 」
演奏者:PETER KATER