■下鴨神社(しもがもじんじゃ) 3月1日放送
下鴨神社は正式名称を賀茂御祖(みおや)神社といい、社伝では2千年前には既に神域が定められていたといいます。
5月に執り行われる葵祭は6世紀半ばに始まったと伝えられ、平安時代には単に「祭り」といえば葵祭を指したといいます。
東西に並び立つ国宝の本殿には建角身命(たけつぬみのみこと)と玉依媛(たまよりひめ)の男女二神が祀られています。
また、境内の末社・相生(あいおい)社には2本の木が幹の途中で1本に合わさる「連理(れんり)の賢木(さかき)」があり、縁結びのご利益があるといわれています。
境内に湧き出す「みたらしの池」は瀬見の小川として流れ出し、神域を不浄なものから守っています。3月3日にはこの池畔で「さんだわら」と呼ばれる藁作りの雛が流されます。




二千有余年の長きに渡り、都の東北にまします下鴨の社は、指折りの歴史を重ねてきた神社です。



並び立つ国宝の本殿には、男女それぞれの神が祀られ、縁結びのご利益があると崇められています。



二つの株が一つに合わさる「連理の賢木」もまた、縁結びの象徴です。



境内を不浄なものから守る「みたらしの池」では、毎年、わら作りの雛人形が流されます。




はるか昔から親の願いが込められてきた流し雛。
わが子の行く末を案じる祈りとともに、清めの雛が池から流されます。



京菓子の末富では、桃の節句の菓子をあつらえます。



もちを引きちぎるところからその名のついた、「ひちぎり」は蓬(よもぎ)の生地にあん玉と金団をあしらった、古より伝わる宮中の菓子


古式ゆかしき都の春です。


末富で作っている「ひちぎり」は古くから宮中に伝わる菓子です。
古代中国では旧暦の3月3日に上巳(じょうみ)という行事があり、水辺で穢れを祓ったといいます。それが日本に伝わり、なでた人形(ひとがた)を水に流して穢れを祓う行事となり、流し雛へと転化したとのことです。
「ひちぎり」とはもちを引きちぎるところからその名がついたとおり、元は簡素な菓子だったようですが、別名を「戴餅(いただきもち)」といい御所の行事に作られたものだけに京都でもかなりの家柄でなければ、その存在は知られていなかったようです。
末富では蓬のこなし(こしあんに薄力粉を加えて蒸したもの)に餡をのせ、さらに金団をあしらった見た目も麗しいもの。
味わい?…それは、言わずもがなでしょう。ただし予約が必要ですが。


「 WINTER'S END 」
作曲者:Davey
演奏者:DAVID AGNEW