■正法寺(しょうぼうじ) 3月8日放送

周囲を竹林に囲まれた正法寺は、奈良・唐招提寺を創建した鑑真和上の高弟智威大徳が隠世したのが始まりで天平年間の創建です。 後に弘法大師が42歳の厄除けのため聖観音を彫刻して納めたため「西山のお大師さま」として親しまれてきました。
本尊の観音像は丈2M60余りの鎌倉時代初期の作で、本面の左右に化仏を配した珍しいお姿で国の重要文化財に指定されています。 「鳥獣の庭」は全国から動物に似た石を集めて作られた庭で、正面に東山を借景にした雄大な眺めが圧巻です。




都の西、西山の山麓に広がる美しい竹林。
竹林を渡る風がふくよかな春の香りを運んできます。



香りの元は今が盛りの梅林。
都の雅な梅とは違った鄙びた風情の梅が咲き競っています。



梅の香に包まれた正法寺は天平年間に創建され
以来、西山のお大師様として親しまれてきました。



本堂に祀られる重要文化財の優美なお姿の仏様は
全国でも珍しい三面の観音様。




書院前には鳥や動物の形をした石が並んだ
「鳥獣戯画」の絵巻物を髣髴させる鳥獣の庭。


静かに眺めていると石の中から
動物達の話声が聞こえるような気がします。



東山の山並みを望む庭に射す柔らかな春の日差し。
心豊かな時間が流れてゆきます。



正法寺のある大原野は、平安時代、皇族や貴族が狩猟に訪れた土地で、今も牧歌的な雰囲気が残ります。 有名な筍を産出する竹林は見事なまでに手入れがされています。 余分な竹を間引き、柔らかな土が綺麗に敷きつめられています。 隣の自然のままの竹林は竹が密集していたる所で折れ曲がっていて、これだけ手のかかった筍なら多少高価でも食べてみたいと思います。
  また、正法寺は桜の名所でもあります。 特に庭の中央の巨木は有名なのですが、撮影時は金属の支柱や添え木が周りを囲んでいて、庭の広々とした絵を撮影できませんでした。 悔しいので、桜が咲く頃に仕事抜きで訪ねて、庭と桜をじっくり見たいと思っています。


「 OPUS One Point Five 」
作曲者:Ron Carter
演奏者:Ron Carter Friends