■宝厳院・弘源寺
(ほうごんいん・こうげんじ)
3月15日放送

天龍寺の塔頭の2つの寺は、共に室町幕府の管領・細川家の創建。
  宝厳院の「獅子吼の庭」は去年140年ぶりに公開された名園で、「獅子吼」とは「仏が説法する」の意味。苔や竹垣の美しさの他にも、人生を表す丸石で作られた「苦海」や巨岩を松の根が真二つに割った「破岩の松」等、見所の多い庭です。 
  弘源寺はインドで作られ中国を経て渡来した三国伝来の毘沙門天像、嵐山を借景とする「虎嘯の庭」が有名ですが、蛤御門の変の際、長州の兵士が試し切りをした柱の刃跡が残り歴史の裏面を垣間見る事ができます。




5月末まで公開される天龍寺の塔頭 宝厳院。

去年百四十年ぶりに公開された「獅子吼(ししく)の庭」。
苔の美しさ、巨大な獅子岩とともに竹垣がこの庭を彩ります。



上部を刈り揃えずに自然のままの感じを残す穂垣。
穂垣とは逆に、枝を吊り下げ柔らかな印象の蓑垣。



竹の大胆な構図に驚かされる豊丸(ほうがん)垣。




光悦寺垣そばの小石の川には川岸を守るための蛇籠(じゃかご)。 
竹が生み出す美しさに溢れる宝厳院です。



同じ天竜寺の塔頭、弘源寺は室町幕府の管領(かんれい) 細川氏の創建。

3月21日からの特別公開では弘源寺所蔵の京都四条派を伝える竹内栖鳳(せいほう)とその一門の日本画が展示されます。



日本画と庭園。
二つの塔頭寺院の競演です。


宝厳院は時代劇のロケ地として業界では有名な寺。 茅葺の門や竹垣を眺めていると江戸時代にタイムスリップするようです。  去年撮影に来たスタッフが「印象が全然違う」と言っていましたが、徐々に手をくわえているとのこと。 誰がその設計図を描いているのでしょうか? 秋の紅葉を是非見たいと想わせる庭ですが、木が生長しすぎたため借景の嵐山が見えないのが残念です!  
公開中も入れませんが建物が感動もの。 15M程の太さの変わらぬ北山杉、4面が柾目の床柱、天井や壁の網代張り。 言われなければ気がつかない部分にお金と神経を使っている宝厳院は、庭も含めて二重丸です。


「 Blue Stream 」
作曲者:岡野 弘幹
演奏者:岡野 弘幹