■ 楊谷寺(ようこくじ)5月10日放送

別名「柳谷観音」として知られる楊谷寺(ようこくじ)は、京都・清水寺の開祖といわれる延鎮(えんちん)僧都が、806(大同元)年、夢のお告げに従い、この地を訪れた時に柳生い茂る渓谷の巌上に生身の観音菩薩を見つけ、庵を開いたのが始まるといわれています。また、その後、空海が入山修行されたとも伝えられています。
本尊である「十一面千手千眼観世音菩薩像」は、毎月17日と18日に御開帳されます。衆生の様々な怖れを取り除いて救うという本尊の思いが表されている仏像の裏側の彫刻は、非常に珍しいものです。
「独鈷水(おこうずい)」は、弘法大師がこの寺を参詣されたとき、溜まり水で盲目の子猿の眼を懸命に洗う親猿の姿に心を打たれ、独鈷で深く掘り、祈りを捧げ、霊水ほとばしる泉をつくったといわれています。現在でも、眼の病に悩む多くの参拝者を集めています。




京の西の外れ、長岡京(ながおかきょう)の静かな谷の中腹に『楊谷寺』があります。



今からおよそ千二百年前…夢のお告げに導かれ、この地を訪れた僧侶が、庵(いおり)を開いたのが始まりと言われています



きらびやかな本堂に祀られているのは、平安時代につくられたふっくらした顔立ちの本尊「十一面千手千眼観世音菩薩像」。



その裏側には、見事な彫刻が施され、地獄から仏の世界まで描かれている非常に珍しい姿です。




そして、仏様ともに信仰を集めてきたのが、弘法大師が見出したといわれている独鈷水(おこうずい)。この水は、眼の病に効くと信じられてきました。



この清らかな名水が育んだ、色の白さで名高い「筍」。



「京長岡 魚常(うおつね)」は、この時期、この筍のすがすがしい香りで包まれます。


 新鮮な春の息吹を損なわないように気を配られたこの土地ならではのもてなし。みも心もあらわれる春の『楊谷寺』です。



実は「楊谷寺」には、27種約4500株のあじさいが植えられています。見ごろは、6月下旬から7月中旬。毎年7月初旬には、「あじさいまつり」が開かれ、たくさんの参拝客で賑わいます。

また、本堂の奥には江戸時代の中期に造られた美しい庭園があります。(拝観可)京都府の指定文化財で、山水が流れる池の奥に山の傾斜を利用して十三仏の景石が配置されています。平坦な地形の京都ではなかなか見られない技法が評価されています。
「楊谷寺」の周辺には竹林が数多くあり、この季節は、「朝掘り」(早朝掘りたて)の白子筍の販売所がたくさん出ています。(小さいものが5・6個で1000円くらい)筍料理のお店を取材した手前、初めて「白子筍」を食べたのですが、それはそれは美味でした…。


「 Stone Garden 枯山水 」
作曲者:古今組
演奏者:古今組