■法金剛院(ほうこんごういん)7月26日放送

「法金剛院」のあるこの地は、平安時代の初め、右大臣・清原夏野の別荘があったところです。夏野の死後、一度は衰退した寺院を1130年(大治5年)、鳥羽天皇の中宮だった待賢門院が復興したといわれています。
別名「蓮の寺」といわれるように、7月中旬から1ヶ月間は、世界中から集められた蓮の花が、咲き誇ります。
さらに、重要文化財に指定された美しい仏像を数多く公開しています。院覚作と伝えられる本尊の「阿弥陀如来像」をはじめ、豪華な金属工芸を施した「十一面観世音菩薩像」、一木彫の「地蔵菩薩像」など、いずれも平安から鎌倉時代に造られた貴重なものばかりです。




京の西、花園には、平安の雅びを伝える『法金剛院』があります。

平安時代の末、貴族たちの別荘をお寺として改めた古刹。


国の特別名勝に指定されている「青女(せいじょ)の滝」は、巨大な岩を積み重ねた日本最古の人工の滝です。



清らかな湧き水が流れゆく先には、極楽浄土を模して造られた「蓮池」があります。
この時期、およそ七十種九十株の蓮の花が、競うように咲き誇っています。


極楽に咲くとされる蓮の花は、清楚でしかも、華麗…。
訪ね来る人々は、この蓮の花に来世の幸せを願い、どんなに心を癒されたことでしょう…。


本堂の奥にある仏殿には、平安から鎌倉時代に造られた重要文化財の仏像が数多く公開されています。



院覚(いんかく)作、本尊の「阿弥陀如来像」。
平等院・法界寺(ほうかいじ)の阿弥陀仏と共に、三阿弥陀の一つと言われています。




苦しみも争いもないという極楽浄土への思いをはせる『法金剛院』です。



ご住職に伺うと、蓮の花がいちばん綺麗に咲くのは、朝8時から9時の間だそうです。そこで、この時期は、朝7時に開門されていますが(8月3日まで*通常は9時開門)、開門と同時に大勢の参拝客で賑わっています。(ただし、落ち着いて蓮の花を見るには、虫よけスプレーは必需品かもしれません。)
また、「法金剛院」は、蓮の花だけでなく、4月は枝垂れ桜、6月から7月は花ショウブやアジサイ、そして、秋になると(11月頃)あでやかな紅葉に彩られます。四季折々の様々の表情を持つお寺です。


「 Is it possible 」
作曲者:Max Schultz・MYNTA
演奏者:Max Schultz・MYNTA