■ 妙蓮寺 (みょうれんじ) 9月6日放送

妙蓮寺は今から700年前に法華宗の祖、日蓮上人の孫弟子、日像が創建した寺です。この寺は宗派争いで焼き討ちにあうなど、何度も寺地を移転しましたが、豊臣秀吉の聚楽第造営の影響で現在地に移転しました。
現在の伽藍は江戸時代に再建されたものです。境内には袴腰型という珍しい形の鐘楼や、御所から拝領したという山門、桂離宮の作庭を指図した妙蓮寺の僧・玉淵坊が作ったという十六羅漢庭などがあります。
毎年9月中旬には寺が所蔵する宝物が虫干しを兼ねて特別公開されます。多彩な宝物群はいずれも貴重なものです。




今から7百年ほど前に創建された妙蓮寺。
数々の戦乱に焼かれてきたこの寺は、秀吉の時代にこの地に移されました。


花に彩られた本堂は江戸時代に再建されたもの。

龍が守る内陣には法華宗の祖、日蓮上人が祀られています。



書院の前に広がるのは十六個の石を仏に見立てた庭。
白い砂、青い苔に映える石が何かを語りかけてくるようです。



9月13日からの三日間、寺に伝わる貴重な宝物が、虫干しを兼ねて公開されます。

きらびやかな桜の屏風、紺地に金の墨で記された経典など、いずれも寺の歴史をしのばせる品々です。


さらに色を添えるのは境内を埋め尽くす芙蓉(ふよう)の花。

初秋の風にそよぐ艶やかなその姿は、さながら頬を染めた都の麗人のようです。




妙蓮寺の宝物群はかなりの量に上るので、虫干しの時に公開される内容は毎年、変わるそうです。
そんな宝物の中にはなぜか寺の創建時より古い時代のものがあります。その理由は…?
お寺の方曰く、時代の流れの中で、神社仏閣も金銭的に厳しくなり、貴重な宝物を質に入れることがあったそうです。しかし当然、期日が来ても借金は返せない。結果、宝物が質流れになってしまいます。
で、実は嶋田弥三郎という江戸時代の質屋が妙蓮寺の熱心な檀家で、こうした質流れ品を手元に置くことをはばかり、ことごとく寺に寄進したとか。
つい10年前にも寺の蔵から発見された3千巻もの経典が平安末期に書かれたものと判明し、重要文化財に指定されたとのことです。
持つべきものは熱心な檀家?


「 The Door is Open 」
Øystein Sevàg