■ 青蓮院 (しょうれんいん)  10月25日放送

天台宗比叡山延暦寺の京都五ヶ室門跡のひとつ青蓮院。江戸時代には後桜町上皇の仮御所になり、別名 粟田御所とも呼ばれています。
樹齢八百年と伝承される大楠に、格調高い門跡寺院の年輪が刻まれています。
粟田山の山裾を擁して造られた庭園。室町時代の相阿弥作と伝えられる築山泉水庭、江戸時代の小堀遠州作と伝えられる霧島の庭、宸殿前の苔の庭等様々な庭園美を満喫できます。
国宝の「青不動明王二童子画像」は日本三不動のひとつで、平安仏画の最高峰といわれています。




門前を飾る 樹齢八百年の大きなクスの樹に風格が漂う青蓮院。
ここは、平安時代から続く天台宗の門跡(もんぜき)寺院です。


木々の枝をやさしく揺らしながら吹き抜ける風。
色づき始めた楓に、深まる秋を感じます。

気品あふれる佇まいの堂宇には、今も伝統が息づいています。



優美な趣の華頂殿(かちょうでん)。
開放感あふれる空間に 腰を降ろして庭を眺める贅沢。
小鳥たちのさえずりに耳を傾ける、心やすらぐ ひとときです。



11月1日から特別公開される「好文亭(こうぶんてい)」は、かつてのご学問所(がくもんじょ)を復元したもので、本格的な数奇屋造りに 雅な風情が漂います。


色鮮やかな障壁画が、新たな青蓮院の歴史を後世に伝えることでしょう。



毎月、満月の日に行なわれる護摩(ごま)焚き。
古来より、いくつもの願いを受け止めてきた青不動明王(あおふどうみょうおう)の勇壮な姿が、炎の奥に浮かびます。




相阿弥作の庭は龍心池を中心にした池泉回遊式の庭園で、華頂殿から眺めることができます。
ここではお抹茶をいただくこともできますが、とても落ち着く場所で、中には横になってのんびり過ごす方もいらっしゃいました。
 「好文亭」は後桜町上皇が青蓮院を仮御所とされたとき、御学問所としてお使いになられたものです。明治以降は一部改造して、主に茶室として使用されてきたそうです。ところが平成5年に放火により全焼してしまい、7年秋に復元されました。再建に当たっては、青蓮院の歴史を綴った「華頂要略」と焼け残った残材の精密な検査に基づき、工法や建材に至るまで、江戸時代の創建当初の姿を復元することにこだわったそうです。四帖半の室ばかり三室ある珍しい間取りで、建物として見るのもおもしろいと思います。特別拝観中は正式なお点前でお茶を楽しむことができますが、旅のカジュアルなファッションでOKということ。なかなか機会がないので、トライするのも旅の思い出になるかもしれません。
 青蓮院のシンボルともいえる門前の楠は、「さすが樹齢八百年!」と思わせる存在感があります。
ただ残念なことに、門前にマンションが建設されることになり、取材に訪れたときも工事が進められていました。楠の生育に影響がなければいいな・・・と思わずにはいられませんでした。
 宸殿にはおみくじの創始者とされる元三大師の坐像があります。その前には「効力のあるおみくじの引き方」という張り紙がありますので、興味のある方はぜひ読んでみてください!


「 故郷の原風景 」
作曲者:宗次郎
演奏者:宗次郎