■ 霊鑑寺 (れいかんじ)  11月15日放送

京都・東山のふもとにある霊鑑寺は、1654年に後水尾天皇が皇女を開基として創建した尼門跡寺院です。その所在地から「谷の御所」とも呼ばれ、明治維新まで6人の皇女・皇孫が入寺しています。
本堂に安置されている如意輪観音像は恵心僧都の作で、元々は当寺より東の山中にあった如意寺の本尊であったと伝えられています。庭内には後水尾天皇遺愛の日光椿をはじめとする数々の名椿が植えられ、「椿の寺」とも呼ばれます。また書院には歴代天皇・皇女ゆかりの宝物が多数所蔵され、昔の人々の雅やかな趣味を今日に伝えています。



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東山山麓に佇む霊鑑寺は、創建以来、天皇家の皇女が寺の主(あるじ)をつとめてきました。


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今月20日から特別公開される境内には、狩野派の襖絵が当時のまま残され、雅な世界へと誘(いざな)います。


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200年前、4代目孝宮(たかのみや)がお召しになった着物は今なお色あざやかです。


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貝殻に描かれた、源氏物語のきめ細やかな絵と絵を合わせる遊び道具。
表情ゆたかな人形は幼くして出家した皇女たちの心を癒しつづけてきました。

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徳川11代将軍・家斉(いえなり)によって再建された本堂。
彼女たちが祈りを捧げてきた如意輪(にょいりん)観音が優しい微笑みを浮かべます。


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その裏手には、厳しい冬の寒さに耐え、春まで咲きつづける寒椿・八重侘助(やえのわびすけ)が尼寺に彩を添えています。


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秋の盛りの貴重な5日間。
今年もまた霊鑑寺は燃え立つような紅葉に染まります。

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11月上旬の撮影でしたが、一番気になっていたのが「もみじ」でした。実際に撮影日はやはり色づきはまだまだこれからといった感じでしたが、青から赤に染まる過程のもみじもそれなりにキレイだな…と感じるのは私だけでしょうか??もみじ以外にも、山茶花や秋から春まで半年間咲き続ける寒椿など、秋の季節でも美しい花々を堪能できるお寺です。
しかしなんといっても一番の見所は書院にある宝物の数々でしょう。お人形も数え切れないほどあり、よく見るとそれぞれが異なる表情をしているかのように見えます。撮影したのは、ご住職がお勧めして下さった人形です。他にも、弓矢を壷に入れて遊ぶ道具やかるたなど、紹介しきれなかった貴重なものがいっぱいありました。
普段は非公開のお寺なので、11月20日からのわずか5日間の特別公開には是非足を運んで頂きたいと思います。それだけ価値のある、まさに隠れた名所です。公開の時には、境内がもみじで真っ赤に染まっていることでしょう。


「 Peaceful Heart 」
作曲者:Gandalf
演奏者:Gandalf