■ 大雄院  (だいおういん)  11月22日放送

妙心寺の塔頭寺院・大雄院は慶長8年(1603)、尾張藩士・石河光忠が父親の菩提を弔うために建立されました。寺には石河家の歴代当主のお墓があります。今年3月、客殿と書院、庫裏、表門の4棟が京都府の文化財に指定され、さらに創建400年を迎えた記念に初公開されています。
客殿には江戸時代末期から明治初期にかけて活動した著名な蒔絵師・柴田是真が描いた襖絵や、現住職が長年の歳月をかけて研究して作り出した「蚕繭紙(さんけんし)」が展示されています。広大な境内にある庭園には、妙心寺の寺院の中で唯一池が配されています。



01
46の寺院を有する、京都随一の禅寺・妙心寺。

創建400年にして初公開されている大雄院は豊臣家や徳川家に仕えた、尾張藩石河(いしこ)家の菩提寺です。


02
03
かつてこの寺で修業に勤しんだ、江戸時代の蒔絵師・柴田是真(しばた ぜしん)が20代で描いた数々の襖絵。
当時85歳まで生きた中国の武将の絵は、彼の長寿と繁栄にあやかったものです。


04
05
400年の眠りから目覚めた本尊の釈迦如来は、当時と変わらぬ静けさでこの世を見つめています。


06
07
客殿の前に広がる回遊式庭園を眺めると、その中心には番傘のように大きく長い傘を持つ蓮華寺燈籠(れんげじとうろう)が見事に配されています。

08
09
やわらかな秋の陽射しが書院を包み、封印を解いた寺の時間が動き始めます。


10
11
400年間、人目に触れなかった大雄院の秋。
新たな出会いに心躍ります。


12


大雄院は今年創建400年で、10月から初公開されています。撮影日には団体の観光客や年輩の方など、多くの方が拝観に来ていました。予想以上に広い境内なので、天気の良い日などは庭園をゆっくりと散策してみるのも良いと思います。庭園にいるだけで気持ちいいので、あっという間に時間が過ぎてしまうことでしょう。
客殿の襖絵も多数あり必見です。お寺については観光ガイドの方が懇切丁寧に説明して下さいます(撮影中も何度かお寺についてつい質問してしまいました…)。
ご住職さんもお寺の歴史について熱心にお話して下さり、また自らの研究で「蚕繭紙」を作り、その作品も展示されています。書院では抹茶とお菓子を頂くことができ(500円)、庭園を眺めながら秋の禅寺の雰囲気を存分に味わえます。
お菓子はあの「とらや」さんがお寺のために特別に作ったもので、ここでしか頂けません。とにかく400年間も封印されていたのですから、拝観の価値100%です。ちなみに来年の12月10日まで公開しています。


「 午後の汀 」
作曲者:東儀秀樹
演奏者:東儀秀樹