■ 嵯峨野の小寺  12月13日放送

直指庵は隠元禅師の弟子が結んだ草庵が始まりで禅の「直指伝心」の教えから寺号を定めず直指庵と称した。幕末の頃近衛家の老女、勤皇派の村岡局が浄土宗の寺として再興し長い間尼寺だった。そのためか女性の駆け込み寺として知られ女性の悩みを綴った五千冊を超える「想いで草」と名付けられたノートが残されている。境内は深い竹林に囲まれて森閑とした風情が漂っている。

藤原定家の山荘跡に建つ厭離庵は1772年の創建。明治に入り山岡鉄舟の娘が住職に就き以後尼寺となる。小さいながら庭園は隠れた紅葉の名所で特に敷きモミジの美しさは格別。



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嵯峨野の最も北に位置する山寺 直指庵(じきしあん)。
竹林に囲まれた境内が舞い散るモミジに彩られています。


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幕末、勤皇派の女傑として活躍した村岡の局がひっそりと余生をすごしたこの寺は、長い間 尼寺だったため、今も女性の駆け込み寺として知られています。


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茅葺屋根の鄙びた風情の小さな本堂。
祀られる小さなご本尊が行く秋を惜しんでいるかのようです。


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藤原定家が小倉百人一首を選んだ山荘跡と言われる尼寺 厭離庵(えんりあん)。

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手入れの行き届いた小さな庭は思わずたじろぐほどの紅葉の美しさ。
尼寺ならではのつつましさ、優しさに溢れています。


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苔の緑を覆う散紅葉が尼寺に冬の到来を告げています。


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嵯峨野の北の外れにある直指庵、見落としそうな小道の奥の厭離庵。
観光シーズンも終わりにさしかかった時期の撮影でしたが客の多さにビックリ。
客のいないタイミングを待っての撮影でしたが直指庵のすこし色あせた楓、厭離庵の散紅葉と最盛期とは一味違った風情の撮影ができました。
12月の京都も季節の移ろいが実感できて捨てがたいものです。

なお、厭離庵の公開は不定期なので事前に確認をすることが必要です。
(※平成15年12月初旬現在、庵主さんご病気の為、閉門中です。)


「 MEMORIES IN THE SAND 」
作曲者:Naoko Terai
演奏者:寺井 尚子