■ 妙心寺 (みょうしんじ)
  2月12日放送


臨済宗妙心寺派の大本山。1337年に関山慧玄禅師を開山に迎え、花園法皇の離宮を禅寺としたのが始まり。 禅寺の最高位とされる五山に選ばれず、室町幕府と距離を置いたため戦国時代以降、中部地方を中心とした武家の支持を得て発展した。七堂伽藍は典型的な禅宗様式で、その周囲を46の子院塔頭が囲み総面積13万坪で京都では最大規模の禅寺です。
三月十三日までの「閑寂の禅」と題する特別公開では聖澤院・経蔵・退蔵院の3ヵ所が拝観できます。



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京で最大規模の禅寺、大本山・妙心寺。
降りしきる雪が境内を白く染めてゆきます。

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3月13日まで特別公開中の経蔵も
雪の中。

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内部に置かれた巨大な輪蔵には
六千五百巻を越す経文が納められています。

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字の読めない人でも心を込めて輪蔵を廻せば、
すべての経文を読んだのと同じ功徳が得られると
言われ、 仏の無限の慈悲を現わしています。

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今回、初めて公開される
室町時代に建立された塔頭・聖澤院

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方丈を飾る襖絵は片山尚景の水墨画。

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墨一色で描かれた獅子や風景画が
禅寺ならではの凛とした空気を生み出しています。

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苔の緑が美しい庭も今日は白一色。
枯れ枝に雪の花が咲いています。

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京都市内が雪に埋まるのは4年ぶりとのこと。この番組でも市内の雪景色を撮影できたのは初めてではないでしょうか。地元の方もカメラ片手に雪の中、熱心に撮影をしていましたから本当に珍しいことなんですね。
「関寂の禅」は花園会館に事前に申し込む必要があります。下見の時に他のお客さんと一緒に回ったのですが、説明役のお坊さんがユーモアも交えて丁寧にお話してくれます。資料を読むだけの拝観とは違って、新しい発見があり楽しい経験でした。お坊さんの僧衣姿と親父ギャグというギャップに大笑いした妙心寺でした。


「 Uyll 」
作曲者:Gary Stadler
演奏者:Gary Stadler & Wendy Rule