■ 青蓮院(しょうれんいん)
  10月8日放送


青蓮院(しょうれんいん)は、天台宗比叡山延暦寺の京都五ヶ室門跡の一つ。皇室との関わりも深く、別名「粟田御所」とも呼ばれ、鎮護国家や護国安穏、宮中の御祈祷を行ってきました。御本尊の「熾盛光如来(しじょうこうにょらい)」の他、寺宝であり国宝に指定されている「青不動明王二童子画像」は古くから篤く信仰を集めています。この度、平安時代の創建以来初めて、御本尊が公開されました。
熾盛光如来は、掛け軸に描かれた曼荼羅で、中央には、仏智を表した梵字。その周囲を16体の菩薩が囲み、四隅には四大明王が配置されています。全身から発する光は、天変地異を鎮静し、国家の安泰をもたらすとされる秘仏です。(今回御開帳される御本尊は、文禄五年、豊臣秀吉によって奉納されたと伝えられるものです)他にも伝相阿弥作の庭園、狩野派の襖絵、門の前に立つ大楠など随所に見所があります



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門前に立つ楠が誘う青蓮院は、密教天台宗の門跡寺院です。
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この度、青蓮院では、平安時代の創建以来
初めて本尊が公開されました。
秘仏「熾盛光如来」です。
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中央には仏の知恵を表す梵字。
周囲には十六菩薩と四大明王が描かれています。
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07 悪魔に対峙する明王の表情と、悟りを求めて無心に修行する菩薩の姿。 その対比が、見る人を深遠な宇宙へと導きます。

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天明の大火の際、仮御所となった院内には、浜松を描いた優美な襖絵、 格調が高い渡り殿など、気品あるたたずまいが随所に見られます。
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相阿弥の作とされる庭園。
流れ落ちる水と、石で作られた島が独自の世界を作り出し、
あたかも、時の流れが止まっているかのようです。
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静かな境内に訪れた紅葉のたより。
季節のうつろいを感じる、秋の青蓮院です。

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午前9時から一般公開ということで、撮影は午前5時半に始まりました。未明の境内は、本当に「しん」と静まりかえっていました。その中で、蝋燭に浮かび上がった「熾盛光如来」を見たとき、ぞくっとしたのを覚えています。悟りを求めて修行する16体の菩薩の、清廉な姿(しかしながら、16体それぞれに違った表情があります)と、諸悪魔と対峙する明王の恐ろしくも見える姿との対照が、仏教宇宙の深遠さを物語っているようでした。 (右下隅の明王にふみつけられている人はいったいどんな悪行を働いたのでしょうか・・)
その他にも、殿舎から見える庭、渡り廊下などどこを切り取っても青蓮院は絵になります。どれを撮影するかというより、どれを撮影しないかに悩むという、撮影Dにとっては贅沢な悩みを青蓮院はもたらしてくれます。撮影の日、早い木々は色づいていました。紅葉の便りもちらほら届き始めているようです。

さて、今年の京都は、どんな紅葉を見せてくれるのでしょうか。



「 Mid winter 」
作曲者:Gary Stadler
演奏者:Gary Stadler
Wendy Rule