■ 妙心寺の塔頭(みょうしんじのたっちゅう)
  12月17日放送


妙心寺の塔頭・大通院は山内家の菩提寺で、1586年に創建されました。山内一豊は信長、秀吉、家康と三代に仕え、権力闘争を乗り切った戦国武将。妻・千代は「内助の功」で夫を支えた賢夫人として知られ、境内には夫妻の御廟があります。大通院に面して建つ春光院は秀吉の家臣、堀尾吉晴が1590年に建立した寺。方丈の襖には、京狩野派の絵師として活躍した狩野永岳の筆による「月と雁図」などが色鮮やかに描かれています。方丈の前庭「さざれ石の庭」は伊勢両宮を抽象的に構成したもので、ほかにキリスト教伝来初期の貴重な南蛮寺の鐘もあります。



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四七の塔頭を有する大本山・妙心寺。
そのひとつだいつういん大通院では秋の名残を留める参道が、
訪れる人を魅了しています。

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ここは、戦国武将・山内一豊の菩提寺。

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境内の一角に、内助の功で知られる妻・千代と並んで眠り、
移り行く季節を静かに眺めています。

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大通院に面して建つのは塔頭・春光院。

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禅寺ならではの風情ある方丈に、柔らかい光が趣を添えます。

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京都で最初に建てられた教会・南蛮寺の鐘。
表に記された年号が歴史を今に伝えます。

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方丈前には伊勢神宮を模った神道式の庭が広がり、
禅寺に異なる宗教が見事にとけ込んでいます。

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内部を飾るのは、狩野永岳の鮮やかな襖絵。

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久しぶりに公開される妙心寺の塔頭に心弾む、冬の京都です。

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大通院には来年のNHK大河ドラマの主役、山内一豊と千代夫妻の墓石が並んで祀られており、ドラマで二人を演じる上川隆也さんと仲間由紀恵さんもお参りに訪れたそうです。撮影時は紅葉の終盤。山門から眺める参道が美しく、多くの方が足を止め写真を撮影されていました。春光院に伝わる南蛮寺の鐘は、重要文化財に指定される貴重な遺産。お寺で行われる法要の時など今でも使用されているそうです。下見の際に鐘の音を特別に聞かせていただきましたが、それはまさにベルの音!(残念ながらこの鐘の音は一般公開されませんが・・・)1577年の西暦年号とイエズス会章が鋳刻されていて、よく残っていたものだと素直に感心しました。

この番組を担当して、初めて妙心寺へ行ったのが4年前。「なんて広いんだろう・・・」と驚いたことを思い出します。「塔頭(たっちゅう)」と呼ばれる比較的小さなお寺が47もあって、まるでひとつの町を形成しているようです。常時公開されている塔頭は3つですが、季節によって特別公開されるところもあります。今回ご紹介した二つの塔頭は数年ぶりの公開と伺いましたので、ぜひこの機会に訪ねてみてはいかがでしょうか。冬の京都もなかなかいいですよ!


「The End of Suffering」
作曲者:Gary Malkin
演奏者:Plap Niem