■ 相国寺(しょうこくじ)
  1月14日放送


将軍・足利義満が邸宅「花の御所」の近くに創建した相国寺。義満は、京の人々が「都には檜も杉も尽き果てた」と噂するほどの大伽藍を築き、すでに定まっていた京五山の南禅寺を別格とし、この寺を天竜寺に次ぐ二位に列し、その威勢を知らしめました。焼失と再建を繰り返し、幕末に現在の姿に。禅寺では最大級で現存する最古の法堂や168畳からなる方丈が最盛期を偲ばせます。



01
京都御所の北に広い境内を持つ相国寺。

02
03
豊臣秀頼が再建した、 現存する最古の法堂(はっとう)の内部が
三月十九日まで公開されます。

04




05
06
天井には狩野光信の描いた、仏法を護る「蟠龍図」(ばんりゅうず)。
龍は四百年にわたってこの寺を見守ってきました。

07
09
室町幕府の将軍・足利義満により創建され、
京都五山の二位に列する相国寺は、
禅宗文化の中心として隆盛を極めてきました。          

10
12
特別公開される方丈に祀られる、
本尊・観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)。

13
14
近寄ってみると、細かな経文の文字で
すべてが書かれている珍しい仏様です。  

15
17
方丈裏には、深い山と急流を現す枯山水の庭。

18
19
市内にいることを忘れてしまう程静、寂に包まれる相国寺です。

20



相国寺は2度目の撮影でしたが、当然のことながら全く変わっていません。ついつい前回と同じカットを撮ってしまいそうになりましたが、今回は法堂の「天井の龍」の撮影にリベンジしたいと思っていました。というのも前回、龍の真下でカメラを回転させたのですが、龍の顔がよく分からないカットになってしまったという苦い経験があったのです。龍は、どの位置から見ても龍の視線が追いかけてくるように描かれているので、どこから狙っても同じだと思っていたのです。今回は、事前にお寺の方に聞いて対策もバッチリ!龍の顔を撮るには、堂内の西側からが最適だということが分かりました。

そこで勝手に考えた「龍の鑑賞の仕方」を。法堂に入ったら、まず西側から龍の形と顔をじっくりと確認〜次に周囲を廻って龍の視線が追いかけて来るのを確認〜そして龍の真下で手を叩いて鳴き龍の反響する音を楽しむ…

短い拝観時間ではこれが効率的。あなたは、龍を十分に理解できて楽しめるはずです!? 


「TSUGARU OVERTURE」
作曲者:KEIKO NOSAKA
演奏者:小宮 瑞代