■ 大徳寺の塔頭(だいとくじのたっちゅう)
  2月18日放送


大徳寺山門の前に建つ龍源院は1504年の創建で大徳寺の塔頭の中で最も古い寺。 日本最古の種子島銃や秀吉・家康が対局した四方蒔絵の碁盤が残されている。 又、「一枝坦」、「龍吟庭」の他に「こ沱底」、「東滴壺」の四つの庭があり小さいながら見所が多い。キリシタン大名・大友宗麟が創建した瑞峯院。 昭和の名庭・独坐庭は作庭家・重森三玲氏の作で、裏手には見る角度によって十字架が浮かび上がる閑眠庭がある。



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枯山水の庭で知られる大徳寺の塔頭・龍源院(りょうげんいん)が
冷たい雨に打たれています。

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方丈前の一枝坦(いっしだん)は白砂の海に苔の島と岩を、
大胆に配した枯山水。

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雨が雑念を洗い流し、岩や苔の清々しさが心に染みてゆきます。

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一枝坦を見つめる本尊・釈迦如来は鎌倉時代の傑作です。

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方丈裏には一面を苔で覆われた龍吟庭(りょうぎんてい)。
龍源院は苔の美しさから「洛北の苔寺」とも呼ばれています。   

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瑞峯院(ずいほういん)は
キリシタン大名・大友宗麟が創建した塔頭。

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昭和を代表する庭・独坐庭(どくざてい)が参拝者の目を奪います。

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巨大な石は霊峰・蓬莱山。 その山麓から荒海に伸びる岬。
躍動感に富んだ枯山水の庭です。

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庭が禅の心を伝える、大徳寺の塔頭です。



常時四つの塔頭(龍源院・瑞峯院・大仙院・高桐院)が公開されている大徳寺は、時間の少ない京都旅行には最適です。大徳寺の大伽藍と塔頭、それぞれにある複数の趣の違う庭が狭い範囲にかたまっているからです。

一日たっぷりと禅寺の雰囲気を堪能するのも京都ならではの楽しみ方!特にこの時期は、植栽の多い他の寺の庭が落葉して寂しげなのに比べて、塔頭の枯山水は一年を通して大きな違いがありません。その上、観光客も比較的少ないので、ゆっくり鑑賞できますよ。


「バビロンの妖精」
作曲者:Jane Birkin
演奏者:Jane Birkin